月と六ペンス (地球人ライブラリー 18)
月と六ペンス (地球人ライブラリー 18) / 感想・レビュー
metoo
月と六ペンス。対極か、同等か。月は美しく、六ペンスは子供の駄賃。月ではお腹が満たされず、六ペンスでも同じく。「描かねばならぬ」衝き動かされたストリックランドはその通りの人生を送る。その生き様に憧れ、発せられる言葉に頷く。元夫人、友人の妻、タヒチの女、出会った女性が誰一人彼を恨むことなく衝き動かされ同調する。それらは彼の残した作品の枝葉となり奥行きを与える。《引用》作品は芸術家が君に歌ってくれるメロディーだ。学生の時に何度も読んだ本書。やっと少し響き始めた。
2014/11/24
SORA
ページ数が多くはないので読みやすい。画家・ゴーギャンをモデルにしているらしいが、ゴーギャンの生涯を知っていたら、より面白いと思う。ストリックランドの絵画への理想を追い求める様が凄まじく、鬼気迫るものがある。
2012/11/27
のんちゃん’
★★★弟に『月と6ペンスを読んだことある?』と聞かれたので気になって読んでみた。重い話しぽい?いや、思いの外読みやすい。あっという間に読了。なんだろう…ある面において残酷極まりない男が、ある面においては天才的な才能を持っていた…のような話だろうと途中まで思ってたんだけど。どうやら違う。彼が関わった男も女も、みんな勝手に人生を生きてるだけで、誰かの人生に対して誰かが責任を負ったりすることはできない。ストリックランドもただ自分の人生を生きただけなんだろうなと。読後はスッキリ。
2011/10/17
Omi
名著 主人公の冷めた他社への目線 男性と女性の滑稽さ ストリックランドの芸術への没頭。 構成力の高さに感動しました。
2022/11/07
patt
用語解説が各頁にあって読みやすい。だが、先に「光文社古典新訳文庫」のほうを読んだので、省いた部分のあるこちらは若干物足りなかった。
2009/10/29
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