魔法医師ニコラ (地球人ライブラリー 27)
魔法医師ニコラ (地球人ライブラリー 27) / 感想・レビュー
きりぱい
面白かった。催眠術ができて変装も巧みな悪名高い医師ニコラが、同じく変装のうまいブルースの助けを借りてチベットの秘密結社に乗りこむ冒険譚。冒険と言っても欧米側が東洋の秘術を盗みに行くのだから、やっていることはむしろ悪。最後の脱出が強引だとか色々荒いところはあるけれど、ジュブナイル、大衆ロマンの味わいで楽しめる。ハガードっぽいかなと思ったりもしたけれど、あとがきで触れられるドイルの『クルンバーの謎』やコリンズの『月長石』のほうが要素も似ている。19世紀の英国作家、コリンズよりは後の人。
2015/10/27
ハルトライ
東洋神秘等のエキゾチズムだけが数少ない読みどころといった感じの作品。ニコラ博士のキャラクターも正直、微妙で、催眠術を駆使して冒険するのかとおもいきや、作中ではあまり催眠術が活躍していないような…。なにより、肝心の冒険が中途半端に終わっているような、いろいろな伏線が投げっぱなしのような…。そして、冒険が終わった後の話の展開が雑すぎる。とりあえずオチにたどり着くためにガーッと書きましたというのがバレバレで、あんまりいい印象が残らない。設定自体は面白いと思うのだが…。
2014/09/20
matsu0310
☆☆
2013/11/11
ケンチャン
ヨーロッパの人がアジアに対して抱いているイメージがどのようなものかを知ることができた。秘密結社から秘密を盗み出す冒険が描かれているが、面白みにはいささか欠ける。
2011/06/06
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