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西の魔女が死んだ

西の魔女が死んだ

西の魔女が死んだ

作家
梨木香歩
出版社
小学館
発売日
1996-03-01
ISBN
9784092896109
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西の魔女が死んだ / 感想・レビュー

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文庫フリーク@灯れ松明の火

銀龍草や朴の木の花からの連想。河井酔茗さん『ゆづり葉』を感想にかえて。「子供たちよ これは譲り葉の木です。 この譲り葉は 新しい葉が出来ると 入り代わつてふるい葉が落ちてしまふのです。 こんなに厚い葉 こんなに大きい葉でも 新しい葉が出来ると 無造作に落ちる 新しい葉にいのちを譲つて――。 子供たちよ。 お前たちは何を欲しがらないでも 凡てのものがお前たちに譲られるのです。 太陽の廻るかぎり 譲られるものは絶えません。 輝ける大都会も→続く

2012/07/26

白玉

再読。自分も母方のおばあちゃんっ子だったし、その祖母ももう亡くなっているので祖母と過ごした日々を懐かしく思いながら読みました。印象的なシーンは木イチゴのジャムづくりと鶏の無残な姿を発見するシーン、おばあちゃんがまいをぶつシーンです。そして、1番好きなシーンは何と言っても最後。もう、まいへのおばあちゃんの愛にうるりときました。おばあちゃんの台詞はどれもいいですが、「アイ・ノウ」は特別です。疲れた時に読むと心が落ち着く、大好きな本です。私もまいのおばあちゃんの元で魔女修行してみたい!

2015/08/03

かのこ

読書会でのご紹介本。魔女が倒れた。お母さんに告げられたまいは、学校に通えなくなった二年前、「西の魔女」であるおばあちゃんと過ごした日々を思い出す。街中の地下の会議室で読み進めながらも、心は完全にまいとおばあちゃんが暮らす裏山のある家へ飛んでいた。野いちごのジャム、ラベンダーの香りのするシーツ、生みたての卵、「大好き」と「アイ・ノウ」… 豊かな自然と共に暮らす生活の様子と、理屈抜きに実感される愛情に、とても癒された。西の魔女、かっこいい。これまで何人もの方に勧めていただいた事に今さら納得する素敵な作品。

2018/01/10

キジネコ

魂が肉体を得て試練が始まる。死は解放であり、その解放と試練は魂の成長に欠かすことのできない間柄を持っている、と物語は教えます。児童書か、の分類は無用のものと心得ました。難事を平易で美しい言葉で語ることが出来る作家が此処にいます。古さが常に新しいものに淘汰される事を良しとするべきか?と私達は暮らしの中で日々問う事を忘れてはなるまい。老いた人の知恵や経験が正しく生かされる余裕を私達は次代の課題とすべき、と感じています。確かに私の祖母も魔女でした。朴訥な祖父の指先から生まれる奇跡は少年の私の憧れでした。良書。 

2017/01/19

Book & Travel

映画をかなり前に見て良かったのだが、娘が本を借りていたので拝借。学校に行けなくなった中学生のまいは、イギリス人の祖母の元でしばらく暮らす。魔女の血を引くという祖母から、まいは自分で物事を決める強さを学んでいく。祖母の生き方、田舎の家の暮らしの描写が、庭の草花や作る食事なども含め、とても魅力的。うちの娘も友達関係が原因で精神的に不安定な時もあった。この祖母のような凛とした人はなかなか身近にいないが、少しでも生き方で子供に強さと安心感を示せるような大人でありたいものだ。祖母の深い愛が伝わるラストには感動。

2017/01/31

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