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金魚たちの放課後 (創作児童読物)

金魚たちの放課後 (創作児童読物)

金魚たちの放課後 (創作児童読物)

作家
河合二湖
出版社
小学館
発売日
2016-09-14
ISBN
9784092897519
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金魚たちの放課後 (創作児童読物) / 感想・レビュー

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chimako

ここは東京。どこにでもある街。だけどここには金魚畑がある。灰原慎は何を飼っても、栽培してもすぐに死なせてしまう「悪魔の指」を持つ。……と自分で思っている。朝顔もハムスターもメダカもミドリガメもダメだった。悪いと分かっているけど、友だちタビのものとこっそり交換することも何回もあった。今度は一人一人金魚を飼うことになった。またしても慎の金魚は次々に死んで……。あれから4年。中2になった仲間たち。蓮実はある日ボストンへの引越が決まる。友だちとの別れは小さな波風をたてる。本当は何をしたいのか。表紙が印象的なYA。

2017/02/06

☆よいこ

児童書、YA。金魚畑がある町の小学生~中学生の話が2編。[水色の指]植物を育てることが上手な人のことを「みどりの指をもつ」というが、主人公の灰原慎(はいばらしん)は触れたものを死に追いやる「死神の指」を持っていると自負していた。メダカやハムスターなど飼った生き物はすぐに死んでしまうし、花も植物もすぐに枯れてしまう。熱心に世話をしてもうまくいかない。5年生は金魚を育てることになったが、すぐに弱ってしまう。[サヨナラシンドローム]アメリカに行くことを親友に告白できない遠藤蓮実は、金魚をアメリカに連れて行きたい

2019/07/01

白雪ちょこ

どんなに可愛がっても、すぐにペットが死んでしまうことに悩みを抱えている少年と、 転勤族であることに悩んでいる少女の、青春物語。 金魚についても詳しく描かれており、10年20年と長く生きるということが、読んでわかった。 ペットであろうとも、簡単にポンポン死んでしまっては、ショックを受けるのも当たり前。 ペットと共に過ごすことへの「変化」、住む町の環境への「変化」。 二つの繋がりを、うまく描かれていた。 どこか寂しさが漂うものの、リアルで美しい描写で、最後は爽やかな気持ちで読み終えることもできた。

2023/02/08

バニラ風味

普通の街の住宅街の中に、不思議な畑があります。なんと、そこで育てられているのは、金魚。金魚の畑近くに住む小学生たちは、金魚を身近に感じ、育てて、命のはかなさ、同時に大切さを感じています。他の子と同じように、普通に育てているのに、次々と金魚が死んでしまう、と悩む少年。彼はある思いつきを実行しました。その結果、わかったこととは。畑で育つ、色々な金魚たちを通しての、子供たちの交流を描いたお話しです。

2016/11/23

那由多

前半は生き物を育てるのが苦手な小学男子が主人公。努力だけではどうにもならない事象と、狭い視界だけで判断しててはいけない見えないものがある。後半は3年後の中学せに進級した、元クラスメイトの女子。転校をきっかけに友達との価値観の違いや、友情の継続を見出す。どちらの話も嘘くさがなく、心情を巧みに切り取っている。

2021/08/11

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