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伝説のエンドーくん

伝説のエンドーくん

伝説のエンドーくん

作家
まはら三桃
出版社
小学館
発売日
2014-04-09
ISBN
9784092905795
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伝説のエンドーくん / 感想・レビュー

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風眠

ある市立中学校で代々語り継がれる伝説のヒーロー「エンドーくん」。校内に残されたエンドーくんに関する落書きの数々。古いもの、新しいもの、偽物っぽいものも含め、落書きの中のエンドーくんは、教師達に一歩を踏み出す勇気をくれる。時に教師が意図的にエンドーくんの落書きを利用し、生徒が前に進むきっかけを作ったりもする。校歌の歌詞を変え、荒れた学校を立て直した伝説の美少年、今はもういないエンドーくんの正体には早い段階から気づいたけれど、それでも最後の種明かしの手紙にはジンとした。淡々とさらっとしているところが余計に。

2015/03/01

積読亭くま吉(●´(エ)`●)

★★★☆西加奈子「肉子ちゃん」朝井まかて「ちゃんちゃら」で、まはら三桃。どうやら今月は初読み当たり月らしい。人は人の中でしか成長出来ない。学校に伝わる伝説が生まれる時…エンドーくんが立ち上がる時…。自分に凖える部分に懐かしく切ない一冊でした。あたたかで、穏やかな勇気をありがとう。【月1テーマ・読書学園一冊目】

2015/05/26

ゆみねこ

緑山中学校の2年生担任の教師たちの目線で物語が進みます。割と問題もなく落ち着いたこの学校、至る所にエンドーくんの落書きがあり、教師たちはそこから何らかのものを受け取っている。はたしてエンドーくんは何者なのか?読み進めていて早い時点でおそらくは?と予想していた人物でした。読友さんの感想から手にして、とても感動した1冊です。エンドーくんと奥さま、素敵です。あとがきも最高。

2017/01/18

七色一味

読破。児童書と言うかYA、しかも中学校が舞台だと言うのに、主役は「先生」なんだね。「大人が書いた中学生の姿」よりも先生目線な物語構成は好感が持てます。☆お金より強くてその愛は不滅で変化を恐れなくて…。数十年前に在籍していたらしい実在の?そして伝説の?生徒だったエンドーくん。落書きのとおりならもはやパーフェクト人間っぽい。一体誰なのか?そしてその落書きが、なんとなく困ってる生徒や先生の問題解決の後押しをしてくれている。こんな学校だったら、楽しかったろうなぁ。

2017/03/19

みかん🍊

児童書に分類されていたけど緑山中学の2年担任の先生が主人公の連作短編集、緑山中には品行方正、容姿端麗、成績優秀なエンドーくんという伝説の英雄がいた、あちこちに画かれたエンドーくんの落書きがみんなを救っていく、とはいえヒーロー物ではありません、所々に伏線を張りながらエンドーくんの正体は後半明らかになっていきますが、ミステリーでもなく思春期の中学生を受け持つ先生たちの心情が描かれた良い作品です。

2015/05/01

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