日本はこうしてつくられた: 大和を都に選んだ古代王権の謎
日本はこうしてつくられた: 大和を都に選んだ古代王権の謎 / 感想・レビュー
starbro
安部 龍太郎は、新作中心に読んでいる作家です。月刊「サライ」連載「半島をゆく」を書籍化した歴史エッセイ紀行、写真や地図も多く読んでて楽しく古代浪漫に浸れる本です。万世一系は眉唾だし、藤原不比等の凄みを感じました。昨年、伊勢詣に行ったので、コロナ禍が落ち着いたら、是非熊野詣に行きたいなぁ。 https://www.shogakukan.co.jp/books/09343445
2021/01/30
Ayako
現地取材に基づき、日本がどのように形作られていったのかを探る一冊。古代の遺跡が、長い年月を超えて現代の私たちに語りかけてくれる事にロマンを感じる。同時に、地元の郷土史家や学芸員、ボランティアガイドの方といった歴史を大切に守り、次の時代に伝えていこうとする人々の努力を忘れてはならないと切に思った。写真も多く収録されていて、旅行気分も味わえた。
2021/02/10
shigeki kishimura
古代から各地に人が住んでいたという当たり前の事実に気づかせてくれますね。
2021/03/24
coldsurgeon
大和朝廷成立前後の日本を知るための旅行記。九州から関東にかけて存在する古墳や社寺仏閣を、大和朝廷の関連性にもとづいて尋ね歩く。いつか自分の足で歩き、目にしたい。そうしないと、それらが持つ霊気のようなものを感じ取ることが出来ない。
2021/01/18
鬼山とんぼ
中高年男性を狙った月刊誌サライで6年半に及んだ散発的連載の総集編。それが弱点で読んだ人が少ないのは残念だが、内容は安部龍ファン必読のハイレベルなものとなっている。歴史小説は時代考証と作家の創作力の絶妙なミックスによる、ドラマ性とリアリティーの相乗効果が大事だ。何より作家自身がのめり込んでいくぐらいでないと読者を引き込むことなどできない。自分が作品で扱った場所や人物を、後日に現地に赴き当地の専門家の話を聞くという作業は、より深い洞察または誤解の修正として、いずれにせよ作家に段違いのインパクトを与えたはずだ。
2022/12/13
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