メディア決闘録
メディア決闘録 / 感想・レビュー
慧
★1/2
2000/04/30
鬼山とんぼ
小学館のFM愛好家向け雑誌「レコパル」に連載されたエッセイ集だが、逢坂氏の趣味の世界が生き生きといい意味で勝手気ままに書かれていて楽しい本に仕上がっている。ばかりか、お茶目で律儀な人柄や、近藤重蔵など時代小説に分野を広げる伏線となる文章があったり、支倉常長・伊達政宗など最近盛り上がっている戦国期徳川初期におけるキリシタン史への関心がほの見えたり、逢坂ファンを自認する人にとっては結構重要な本であることが分かる。読んでいて楽しいという点では船戸与一らとの共著「棋翁戦てんまつ記」に匹敵するかもしれない。
2018/09/28
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