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山中鹿之助 (P+D BOOKS)

山中鹿之助 (P+D BOOKS)

山中鹿之助 (P+D BOOKS)

作家
松本清張
出版社
小学館
発売日
2015-05-25
ISBN
9784093522014
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山中鹿之助 (P+D BOOKS) / 感想・レビュー

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キムチ

何故か姑が我が家の長男の節句にくれた兜は「煌めく三日月、左右に大鹿の角」珍しいフォルム!仰天した記憶が。この作品を読むと最後が哀れ切々たる極み(普通なら【鹿之助の逸話を思うと、これ、嫌です!っていう人多いかも)薄い一冊ながら、スペクタクルありぃの、涙そそる場面ありぃの。読後、巻末解説で納得。1950年代、清張は少年少女向け歴史もの執筆に時間を割いていた。貧しくも母の愛に背中を押され、動物に囲まれて逞しくなった少年。幼馴染 野菊、乳母小菊の逸話、そこから【日本人としてのあるべき姿への精神論】に繋ぐ路線が明確

2024/09/18

aloha0307

20年以上振りで清張さんを読んだ。本書は生前出版されず、ボーナストラック扱い...but内容は質量たっぷり。 「願わくば、我に七難八苦を与え給え」があまりに有名な尼子氏家臣:山中鹿之助の物語だ。知謀に長ける毛利氏を対極に据え、純朴さを際立たせている。尼子滅亡後、浪人となった鹿之助に生きる道はいくつかあったはず(土着し百姓でも平和な余生)。だが、信長の時代になってまでも尼子再興のため忠義一筋に生きた侠気に感動がおさまらない...

2015/10/31

koji

山中鹿之助と言えば、尼子十勇士の1人で、尼子再興を唱え四度毛利に挑み、最後は信長に裏切られ吉川元春の手の者に備中阿井の渡しで謀刹された勇猛な武将です。三日月の夜、われに七難八苦を与え給えと言った話は有名。私が興味をもったのは、鹿之助の子新六が大阪の鴻池家の始祖であったこと。この繋がりにびっくりし、早速松本清張の本書を読みました。中学三年生向けで清張らしい毒と切れ味は抑えてありますが、吉川英治の剣豪小説のようにテンポがよく、大いに楽しめました。それにしても、60年前の中学生はこういう小説を読んでいたのですね

2017/09/20

クサバナリスト

久々の松本清張作品。山中鹿之介、他の小説や去年の大河ドラマ『軍師官兵衛』でも登場したはずなのに全く記憶に残っていなかった。読み進めていくうちに最後の上月城の戦いの場面を他の作品で読んだことがあったのを思い出した。松本清張全集にも掲載されてないのですね、当初、松本清張全集から当作品掲載の巻を借りようとしたのだがなかった。全集に全作品が掲載されているわけではないのですね。

2015/07/10

wanjirou

★★★鹿之助を中心とした尼子滅亡の物語。山陰や中国地方の地理に疎く、地図で確認しつつ読んだので思いのほか読了に時間が掛かった。月山城や上月城など、地名も何だかロマンに満ちていて、いつか訪れてみたくなった。

2016/08/14

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