今も時だ・ブリキの北回帰線 (P+D BOOKS)
今も時だ・ブリキの北回帰線 (P+D BOOKS) / 感想・レビュー
もだんたいむす
退廃的で性的に際どい描写が多く、私には合わなかった。★☆☆☆☆
2016/02/19
PapaShinya
村上のアレが話題になったので、読んでみた。実は、小説を読んで音楽が聞こえてきたことが一度もない。今回も。映像からは、音楽が聴こえる。映像にもよるが。絵画や建築からも。だから小説を読んでいて音楽が欲しい時は、村上みたいに小説の中でレコードをかけてくれるのが、一番有難い。
2022/07/26
みや
3篇収録。漲る若さを端々に感じる初期の作品群。短いセンテンスで場面を繋いでいく文体は、スチール写真を次々に見せられるような感覚。どの作品からも、自由の希求と体制へのアンチという当時の若者の志向が読み取れる。しかし、その身勝手さからは、同時に幼稚性が露見しており、一つの世代の終わりを示唆しているように感じる。諸事情あって毀誉褒貶相半ばする著者だが、全共闘世代の青春を切り取った価値ある作品だ。
2019/03/02
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