鞍馬天狗 1 角兵衛獅子: 鶴見俊輔セレクション (P+D BOOKS)
鞍馬天狗 1 角兵衛獅子: 鶴見俊輔セレクション (P+D BOOKS) / 感想・レビュー
ミヤト
時代物。有名人がちらほら出てくる。文体としてあまり硬くないのが良い。
2023/05/10
きのたん
題名からして難しい歴史の話かと思ったら少年向けの冒険活劇だった。大昔の人が書いたと思えないほどすらすら読めた。
2019/06/05
でろり~ん
古い映画、としてしか知らなかった鞍馬天狗。ほほう、原作があったんですね。しかも大佛次郎。うひょお。鶴見俊輔セレクションとまできているんでは読まずにおれましょうか。時には知らないことも読書の幸せにつながるのでした。ふうん、こういう話なんですかあ。どうも月光仮面のイメージと被ってしまっていましたです。名前は知っていても内容を知らない代表的作品なのですね、どうも。近藤勇の描き方が何とも心憎いのでありました。40年以上に渡って書き継がれた特大娯楽作品。5作のみではありますが、存分に堪能させていただこうと思います。
2019/05/21
cogeleau
幕末の京都で謎の勤皇派の志士として活躍する「鞍馬天狗」シリーズの一冊。最初の出版は昭和2年、少年倶楽部掲載後、渾大防書房から刊行された。少年向けとして書かれたものだが、知名度が高く、ほぼ古典的とも言える人気の長さを保っている。 身寄りのない子供たちが寝食の世話を受ける代わりに角兵衛獅子を舞って稼ぎを強いられている境遇。その困窮を救ったのが鞍馬天狗。少年杉作の視点から描かれる「天狗のおじさん」の活躍は、筋立ては平凡ながら尊敬と憧れの感情移入にあふれている。☆☆
2023/02/07
ジュリ(村上)
あまりに有名な時代小説•大衆小説。ですます調で読者を引き込む文体は、年少者の読者を想定していたからか、落語や活動弁士の語り口を借りたのか。本作で新撰組が悪役とされているのは『新撰組は最初から日本人に人気があった訳ではない』ということの証左として目にする(新撰組の評価を逆転させたのは子母澤寛と司馬遼太郎だったとされているはず)。内容としては、読者を少年に同一化させ、多様だが多過ぎない登場人物を配置してストーリーが展開する。闘いの場面が多くはないのもよい(読者にとって、斬り合いの長い描写はいささかしんどい)。
2020/12/21
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