黄昏の橋 (P+D BOOKS)
黄昏の橋 (P+D BOOKS) / 感想・レビュー
おたま
著者が亡くなるまで連載し、ついに<未完>のままになってしまった小説。60年代末の時代背景の中で物語は進んでいく。博物館の学芸員時枝正和は、郷里への帰途、たまたま学生と機動隊が衝突する現場に出会う。一人の学生が、頭を抱きかかえるようにして、橋から転落していくのを目撃する。また、時枝が下宿していた家の二女である恵子が、学生寮管理問題で紛糾し、怪我を負うという事件にも関わっていく。そうした中で、時枝の日常生活に、次第に亀裂が入っていく。裁判や報道、学内組織等の欺瞞性に気づき、自分の生を変えざるを得なくなる。
2020/12/07
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