夜風の縺れ (P+D BOOKS)
夜風の縺れ (P+D BOOKS) / 感想・レビュー
バールの様なモノ
色川文学の文体が心地良く、藁に包まれたような気分になった。
2022/12/16
ライム
初期の短編と80年代のエッセイの組合せです。短編では著者お得意の、(やむにやまれぬ事情があって人を欺かざるを得ないその顛末)をテーマに書いています。そういうテーマだと殺伐したラストになりそうだが、本作には優しい終り方の話があった。「私一人騙せたんなら次々とだませばいいわ。生きてりゃ面白い事なんかたンとある。苦に病んだら損なのよ」
2022/06/12
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