白土三平フィールド・ノート 2 (BE-PAL BOOKS)
白土三平フィールド・ノート 2 (BE-PAL BOOKS) / 感想・レビュー
よっし~
『土の味』に続く第二集。「行者ニンニク」「イタドリの虫」「エラコの汐炊き」が印象的。虫を食べたり、キノコやフグに中ってきわどい経験をしたりと、昔の人々が、なかば人体実験じみた「これ、食べられるかな?」という好奇心と「飢えをしのぐ」という命がけの試行錯誤の歴史を追体験する。これを読むと「グルメ」という言葉が極めて軽薄に映る。「食べること」とは何かを問う点で、辺見庸『もの食う人びと』にも比肩しうる一冊。
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