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魂

作家
柳美里
出版社
小学館
発売日
2001-01-01
ISBN
9784093792059
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魂 / 感想・レビュー

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優希

魂の叫びが聞こえてくるようでした。死にゆく魂をメインに描かれていきます。癌との闘病を目の前にし、いつ消えるかわからない命と対峙している姿が痛い。ここまで死を身近に感じながらも生に執着する様子、大切な人・東が死にゆこうとしているのに対しての想いが苦しくて仕方ありませんでした。死と隣り合わせの痛々しい姿、呼吸、言葉が生々しく、鮮明に目の前に感じられます。望みすら失いかけている中で、赤ん坊への愛情が見られたのが一筋の光のように感じました。

2016/08/26

モルク

命四部作の2作目。東氏の死に至るまでの闘病を主に書かれたもの。東氏の生き様叫びが生々しい。最期までガンと闘い立ち向かい模索する。ホスピスなどに心の安楽を求めるのではなく少しでも可能性があれば新薬、新治療に挑戦している。ただそれがとてつもなく高額であり、東氏と柳さんではなく、まわりの人が頼まれて動き段取りをつける。それだけ人望があったのかもしれないが出版社の編集者は「御願い」と動かされて大変だな。信頼していたはずの医師にも疑問をもち新たな治療法を求め先を探す。そして段取りを依頼する。→

2020/04/11

James Hayashi

命シリーズの2作目。東氏の死後7か月を経て書かれたもの。親戚関係でほとんど癌患者が出ていないこともあり、癌の壮絶さが肌に伝わってくる。闘病が病であることはもちろんだが、周りの人間の精神的苦悩、薬の多さと多大な費用に驚かされた。

2019/10/16

かいちゃん

申しわけないが全然共感できなかった。1日ハイライト2箱吸って、それで最新の医療を求めてる?しかも医者の批判はかなり上から目線だし。医者にも看護師にも横柄で。それで病院うつる?単なるモンスターペイシェントにしか思えなかった。3冊目読むか迷っています。

2020/12/25

あつこんぐ

東氏の付き添いのため町田夫妻に丈陽君を預ける柳さんですが、町田夫妻に送ったファックスが「あれ、お願い。これ、お願い。これはやめて」ってなぜ上から目線?人にものを頼む態度ではないですよね?とモヤモヤ・・・。何も言わず受け止める町田夫妻がすごいです。丈陽君の父親が柳さんと一緒に暮らしていたら、東氏はここまで苦しい闘いをしてなかったのかな・・・。

2018/06/02

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