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模倣犯 (上)

模倣犯 (上)

模倣犯 (上)

作家
宮部みゆき
出版社
小学館
発売日
2001-03-21
ISBN
9784093792646
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模倣犯 (上) / 感想・レビュー

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優希

面白かったです。事件とそれを取り巻く人々の丁寧な描写に引き込まれました。被害者の見えざる犯人に対する恐れと怒り、犯人側の視点による事件への想い。それぞれの物語が些細なところまで書き込まれているので、臨場感あふれるドラマになっていると感じます。圧倒的な重さでのしかかってくる感覚に襲われました。色々と散りばめられた物語がどう集約されていくのか。下巻も読みます。

2017/02/06

zero1

犯罪は確実に何かを奪う。一般人が凄惨な事件で家族を失ったら?公園のゴミ箱で見つかった右腕をきっかけに事件が明るみに。久しぶりの再読。二段組で上下合わせて1400ページと長いが、人情を忘れずに描くのは宮部節。発見者の高校生と、孫を失った豆腐店経営の老人。そして事件を追う滋子は宮部の分身。重苦しいというより気持ち悪い。宮部はこの作品を描くのに男の欲望を理解するのが難しかったと後に語っている。もちろん警察も描かれるがメインではない。第二部ではピースとヒロミ、そして和明が登場。視点の変化を見せつつ下巻へ続く。

2020/07/06

とも

しんどい。おなか痛くなった。 登場人物それぞれで、 世界の見え方全然違うんだな。 私が読んで感じた、世界観もみんなと見え方違うのだろう。 下巻行ってみよう。

2021/09/01

再び読書

しかし、何故ここまで身勝手な人間が描けるのか?不思議なのが本音です。それだけ読めば、読めば読む程ムナクソが悪くなる。なぜのオンパレードが続く。栗原浩美は何故ここまで罪を犯す必要があったか?弘美が彼をここに導いたのか?あまりの性根の腐りぶりな言葉を失う。結論は出ているのだが、結局ピースに切られた栗原浩美はなおさら滑稽だ。とばっちりで真面目だけが取り柄のカズこと高井和明の人生はなおさら虚しい。この本を読んで、ぼくは、満足するのだろうか?ある意味、挑まざるを得ない読者ではある。

2017/05/14

chimako

もう十分嫌な気持ちになった。救われない事件が起きた。壊れた二人の若者の壊れた思考回路に読み進めるのを躊躇うようだった。なのにまだ物語は半分過ぎたばかり。二段組721ページには可哀想な被疑者とその家族、これから罪を着せられるだろう純真な青年、警察の苦悩、人を殺して楽しみ殺される側の恐怖や家族の混乱を喜ぶ人でなしの様子が緻密な筆で描かれる。物語の始めに登場する家族を殺された少年は公園のゴミ箱に捨てられた若い女性の腕を見つけてしまう。何とも気の重い始まりだが、読み手は何かに誘われるように読む。下巻へ。

2020/03/16

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