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栄光なき凱旋 上

栄光なき凱旋 上

栄光なき凱旋 上

作家
真保裕一
出版社
小学館
発売日
2006-04-17
ISBN
9784093797269
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栄光なき凱旋 上 / 感想・レビュー

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ころりんぱ

日系二世たちの群像劇。真珠湾攻撃を受けて在米日本人たちは激しい差別に晒される。そりゃそうだったんだろうなぁと、思う。アメリカ人からすれば憎むべきは日本人。黄色い猿と蔑まれながらも、アメリカ国籍を持った若者たちのそれぞれの苦悩が詳細に語られる。なんとも悩ましい。人間関係が複雑でしかもちょっと長い。戦場のシーンは臨場感にあふれていた。死体を弄ぶアメリカ兵憎し。だけど最近読んだ本で同じことを日本人もしていた。それが戦争と思う。下巻はまだ手元に無いので、しばらく間を置こうかな。近いのは「二つの祖国」

2015/05/02

くるぶしふくらはぎ

日米の戦争は、ガダルカナル島から日本軍が撤退したところまで読みました。アメリカの日系人、三人の主人公は、この後どうなっていくのか・・・。日本語を操る兵士として重宝されるジロー、ハワイで肉体労働に従事する兵士マット、日本人収容所で苦悩の日々を送るヘンリー、日系二世の青年たちが親の祖国と闘うアメリカという国で、何を感じどう考え、人生を選択していくのか。気になります。下巻へ、突入します。

2015/08/22

RIN

最近のこの作家のものは期待はずれのものが多かったが、久々に読み応えのある大作だ。元々、自分がこの時代の戦争をテーマにした小説に特別な想いいれを以って読むことも影響しているかもしれないが、アメリカの日系人たちの置かれた立場の複雑さと残酷さは、話には聞いていても、なかなかリアルな状況が想像できないでいた。この後、それぞれの若者たちが戦争に身を投じていく中で、どう物語が進んでいくのか興味深い。

2008/07/21

となりのトウシロウ

アメリカに住む日系2世達の未来は第二次世界大戦によって大きく捻じ曲げられていく。日本人の血を引くが生まれたのも育ったのもアメリカという2世達は、自らの力で自らの未来を取り戻そうとする。先の大戦をアメリカ側、それも日系人の立場で考えた事は無かった。アメリカからも日本からも疎まれる、日系人というだけで。非常に読み応えのある上巻ですがまだまだ下巻に続く。マット、ヘンリー、ジローの三人がどうなるのか、早く続きを読みたいと思う。

2016/01/08

うみぼうず

◆図書館本。◆昔読んだが内容を忘れてしまっていて新鮮な気持ちで読めた。◆第二次世界対戦における日米の戦争に臨む日系人視点。◆真珠湾攻撃から始まる戦争に、アメリカ人でも日本人でもある日系二世への迫害。差別から解放されるために銃を取ることも出来ない環境。◆随所に日系人の悲哀が見られる。◆戦争という非常事態では人間の本性が見える。肩書きも学歴も関係なく、1人の人間としての器が試される。

2017/06/25

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