嫌われ者の流儀
嫌われ者の流儀 / 感想・レビュー
ごく
表紙の2人が若過ぎて(笑)読むか迷った積読本。ホリエモン、判決・収監直前の対談。国際的には並、国内では先端を走っていたが、当時の彼らは、日本の旧体制を本書で”グチる”しかない状況だった。3.11が思考停止社会に風穴を開けることに期待するも、気が付けば元通り。しかし、8年後の今、虚業と呼ばれたネット企業無しに経済も日々の生活も成り立たず、昭和40年から続いた旧体制は変革を余儀なくされている。茂木氏は変わらず独走し、堀江氏は、口調は変えずも、今や体制側に。劇的な社会変化を目の当たりにし、予想以上に面白かった。
2020/08/25
お静
堀江氏が収監される直前にこの本が校正された。堀江氏も茂木氏も社会、政治に問題意識をもち非常に話しが弾み面白く読み進んだ。あのフジTV事件の内幕や村上ファンドも伝わった。うなずく箇所が多く又二人の人柄が出ていて親近感がわいた。
2017/09/16
いっちょめ
全てに頷くことはできないけど、こういった考え方があるんだなと勉強になる。ホリエモンの逮捕は確かに疑問だらけだし、新しい新参者で目立った出る杭は打たれるといったところは最近でもよくみられる。日本とはなんと閉鎖的なと思ってしまう。
2016/04/22
ふぇるけん
堀江氏が収監される前に茂木氏となされた対談集。ところどころ議論が雑に感じられるところはあるものの、ロジックを組み立てて会話されているので論点がわかりやすい。この二人が何度か触れている通り、現在の日本は情緒が論理より優先されることが多いのは同感。こういう人たちを普通に受け止められる懐の深さをこの国には持って欲しいものだ。
2013/03/02
yamikin
話されている内容はほとんど正論だし、この二人は若者を擁護することで自らのポジションを獲得している人たちなので読んでいてとても「心地よい」。だけど、だからこそ批判的な立場を取るならば、やっぱり本書を読んだ皆が起業できるわけないし、成功できるわけではない。それに現実を「語る」ことはあっても現実を「生きる」言葉が本書にはほとんど書かれていない。つまり、読了後に「で、明日からオレはどうするの?」という話になってしまうのだ。その点では実は本書は希望を語るがゆえに逆説的に読者に絶望を与える本になっているのかもしれない
2011/06/18
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