五峰の鷹
五峰の鷹 / 感想・レビュー
けい
室町末期の戦国の世に信長が台頭する前の時代を舞台に展開される歴史エンタメ小説。とにかく風呂敷広げれるだけ広げる感じのストーリー展開と登場人物達、戦国時代の有名人がずらりと登場するだけでなく、倭寇の後期頭領である王直まで登場させる念の入れよう。瀬戸内海を舞台として交錯する様々な人々の思惑の中を自在に飛び回る主人公。ひたすら痛快な歴史絵巻、楽しませてもらいました。
2014/04/08
BlueBerry
基本的には楽しく読めました。ただ、主人公が復讐とお家再興に捉われてしまうのはスケールが小さくて残念でした。寧ろ敵役の弾正の方の生き方の方が面白そうに感じてしまったのは皮肉ですね・・。クライマックスもちょっと弱かったかな。序盤○中盤○ラスト○
2014/04/19
てつ
戦国時代のあまり名の知れていない人の物語は面白い。もう少し中国地方の歴史を勉強しないとな。
2020/08/21
それいゆ
この読みづらさはいったい何なのでしょうか?帯には「海を奔る男たちの壮大なる戦国叙事詩」とPRされており、大内、毛利、陶、松永、村上水軍などなじみのある戦国大名たちが登場して話はそれなりに興味深いのですが、何が足りないのでしょうか?途中で何度も読むのを止めようかなと思ったのですが、直木賞受賞後第一作というだけで我慢して読了した次第です。火縄銃の作り方については文章だけでは理解できないでしょう。小説ですが、図解で解説したページが必要でしょう。
2013/12/15
藤枝梅安
明との貿易、石見銀山、瀬戸内海交易など、戦国時代初頭の利権をめぐり、様々な勢力が争いを展開する。銅山・銀山を管理する三島家と山吹城に起こった抗争から物語が始まり、後期倭寇の王直やポルトガル人、メンデス・ピントも登場させ、世界の中の日本という視点と主人公・三島清十郎の主家再興を目指す動きを同時に描こうとする。戦国時代の海洋・商業ロマンとしては面白いのだが、物語が壮大すぎて、まとまりがない感じがする。小説としての面白さとは別の興味は引いた。連載物を単行本にする難しさを感じる1冊。
2013/12/31
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