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賢治の音楽室: 宮澤賢治、作詞作曲の全作品+詩と童話の朗読

賢治の音楽室: 宮澤賢治、作詞作曲の全作品+詩と童話の朗読

賢治の音楽室: 宮澤賢治、作詞作曲の全作品+詩と童話の朗読

作家
宮沢賢治
出版社
小学館
発売日
2000-10-01
ISBN
9784093861045
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賢治の音楽室: 宮澤賢治、作詞作曲の全作品+詩と童話の朗読 / 感想・レビュー

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夜間飛行

「北ぞらのちぢれ羊から」がかかった瞬間、今まで聞いたどの音楽とも違う、もしかしたら音楽の精髄なのかも知れないふしぎなものに打たれた。林光の《おれの崇敬は照り返され》という声は、何かを呼び覚ます先触れのようにぞわぞわさせ、次いで吉増の「雨ニモ負ケズ」朗読を聞くと、腹の底から笑いが込みあげてきた。《サウイフモノニ/ワタシハナリタイ》、…笑いは怒りへと変奏され、《四月の気層のひかりの底を/唾し はぎしりゆききする/おれはひとりの修羅なのだ》…《おれはひとりの修羅なのだ》…生きる、喜怒哀楽すべてに力をこめて歌う。

2018/07/08

兎乃

詩人 童話作家 教育者 農業…、本書は音楽家としての宮澤賢治氏にフォーカスをあてた一冊。彼のそれぞれの創作や仕事は 個々が切り離され散らかされたものではなく、心や精神の水脈地脈で繋がり 旋律に結実する。柔らかな歌曲。“賢治氏の音楽は、日本音階と西洋音階とが調和しないまま握手だけしている音楽だ” 詩と楽譜 解説、添付CDに全歌曲作品と吉増剛造氏の朗読が収録されている。この音源 風の音まで入っていて 心地よい。夕餉の共に再聴再読。歌う 歌う。手短かにある楽器を持って あなたも奏でてみてほしい。

2015/06/03

しょうじ@創作「熾火」執筆中。

【1回目】ふとしたきっかけでオペラシアターこんにゃく座の歌唱を配信サービスで聴き、もっと聴いてみたいと思って検索して該当したのがこのCD付きの書籍。宮沢賢治の7つの「歌」の歌唱と8つの「詩」の朗読とを中心に構成されている。朗読は詩人の吉増剛造氏が担当されている。巻末に、氏の一文が掲載されているが、私には難解で、何が書かれているのかわからなかった。CDは何度でも聴きたいと思うのだが・・・。

2018/08/23

袖崎いたる

吉増剛造の音読が聴きたくて。声を立たせている、その佇まいが問題やな、文学。いい朗読や。良い声というんじゃなくて、何と言うかな、何だろう、歩みの声って言えばいいのかな。鳴っているって感じ、楽器がそうあるように。しかも、風琴のように、風が通って鳴る、そんな楽器。むつかしいなぁ。キーワードがあるとすれば、「とほり」かな。新しい飴玉だ、味わい深い、確かめ甲斐のある風味の。喉で理解する声の形よの。ふふっふっ。

2021/06/13

音色

吉増剛造による賢治朗読!即買い。花巻での録音は風の音も入っている。雨ニモマケズは賢治が読んだとして、それにさほど遠く無いんじゃないかと感じた。

2014/07/12

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