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もしも私が、そこにいるならば

もしも私が、そこにいるならば

もしも私が、そこにいるならば

作家
片山恭一
出版社
小学館
発売日
2003-10-01
ISBN
9784093861250
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もしも私が、そこにいるならば / 感想・レビュー

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秋製 

3編からなる短編集。どの話にも「死」という要素が織り込まれていた。死んだ母親の知らない一面を垣間見た娘の話。高確率で死に至る病気を抱え生きていた男と生きていく男の話。出産時に起きた異常事態が原因でどの程度、どのような障害が起こるのかまるで解らない不安な状態で生活する家族の話。

2013/04/27

kaoriction@感想は気まぐれに

片山恭一といえば『世界の中心で、愛をさけぶ』。これはそれにつながる作品。生と死と愛。3つの短編集。テーマは重いが、文章、雰囲気がそうさせない世界観。非日常なのに日常的な。すぐそこにあるようでいて、ない、なさそうでありそうな、物語。真実は、人はいつかは死んでゆくということ。死んでゆく者と遺される者と、死んでゆくことと生きてゆくことと。一生のような“一瞬のきらめき”。その一瞬を生きてしまったがための残りの人生。賛否ある作品だが、この短編集だからこそ、の物語たちではないかな。落としどころなんてないのも人生だよ。

2017/05/28

ななかまどすえ

ダイビング中に事故で亡くなった母の過去を紐解こうとする娘の話。命に係わる深刻な病気を抱えてきた男たちの生と死にまつわる話。出産時のトラブルで子供の障害を思い悩む父親の話。

2013/05/16

febyury

愛、生、死を描いた3つの作品。人の風景と心情は抑制が利きつて印象的に描かれる。ラストシーンがとても美しく、文学を読む喜びを得られた。

2017/04/30

なおやん

「世界の中心で愛をさけぶ」の関連作品だということで読んでみた。3つの短編集。死や障がいなどをテーマにしていて重かった。やっぱり「世界の〜」の方が好みかな。

2016/05/07

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