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きいろいゾウ

きいろいゾウ

きいろいゾウ

作家
西加奈子
出版社
小学館
発売日
2006-02-28
ISBN
9784093861625
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きいろいゾウ / 感想・レビュー

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ひめありす@灯れ松明の火

おツキさまのきらきらきんいろのこな、ぜんしんにあびてゾウはきいろいゾウ。ひとりぼっちのさびしいキミに「ぼくはココにいるよ」っておしえるためのひとりぼっちのボクのいろ。とべないトリのこどくと、みちてゆくツキがつぎにかけはじめるフアン。おひさまのヒカリのなかでつぎにボクらがであうとき、ボクははいいろのふつうのゾウ。だけどひとりぼっちじゃなくなったキミとひとりぼっちじゃなくなったボクだから、それでもきっといっしょにいられるよ。たったひとつかけがえのないキミとボクのかんけい。ツマとムコ。つまりあいするきみのこと。

2013/08/11

Shinji

久しぶりの西加奈子さん!ふわりとした前半のタッチがいい。笑いを狙わずして面白いのが西さん!ツマの洗練されない喜怒哀楽、ムコの見えない過去と周囲に対する想い、大地の大人っぽさ、アレチさんの現在…… 思いついたまま書いてようにみえて周到な伏線があちこちに張られていましたね。後半は一転、ムコの背中の鳥を軸に 壊れたもの、治りきらないものの再生と踏み出す物語。誰しも触れてみないと分からない思いがあってそのきっかけは様々。頭ん中で分かっていても声に出してみようか!登場人物それぞれの中に西さんがいましたね♪

2015/08/19

ヨミー

初の西加奈子作品読了です。ページ数もそこそこ多めで最初の方のツマとムコ夫婦のほのぼのな雰囲気の中、なかなかページが進まなかった。クールな大地君の存在が良かった。なかでもツマさんに渡した文才のある手紙が良かった。中盤からこの夫婦間に不穏な空気が流れ、気持ちもどんよりしてきたが、そのあたりから先が気になりというか、この闇を抜けたいような気持ちでどんどんと読み進めていった。最後はお互いの気持ちが繋がっていい感じでの安心した。作中の絵本の部分や脇役陣もいい感じでした。

2015/03/21

大福

ムコさん、ツマさんと呼び合う仲の良い若い夫婦が都会で出会い田舎の村で生活を始めた。とくにすごい事が起きるわけでもなく、周りの住んでいる人たちとの関わりや、ありふれた日常生活の中でいつも隣にいる人がすごく大切で一緒に居られる事が幸せなんだと思わせてくれる一冊でした。

2018/01/20

くりきんとん99

2作目の西さん。前に読んだ「ふる」より、ずっとずっと世界観もストーリーも登場人物たちもこっちの方が好き。中盤まではまるで大人向けの絵本を読んでいるよう。後半は、ハラハラしたり胸を熱くしたりジレンマを感じたり。なるほど、これが西加奈子さんの作品なのね。

2013/04/08

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