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ズームーデイズ

ズームーデイズ

ズームーデイズ

作家
井上荒野
出版社
小学館
発売日
2007-07-01
ISBN
9784093861632
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ズームーデイズ / 感想・レビュー

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なっく

脱力感満載。主体性のない主人公がこれまたあかん恋人たちの間で流されるままの日々、と書くと何でこれが小説として成立してしまうのか不思議になるけれど、それが井上荒野の才能なのか?他の人が描くと駄作間違いなしの内容なんだけどなー

2018/09/28

くみこ

"やっかいで駄目な私"が、恋人ズームーと同棲していた日々を回想しています。恋人と暮らしながら、妻子持ちの不倫相手に呼び出されれば嬉々として会いに行く。蔑まれても冷たくされても会いに行く。そして厄介なことに、恋人も不倫相手も愛していない。文学的といえばとても文学的ではあります。進んで都合の良い女になるほどの不倫相手とは全く思えず、どっちも駄目、と思うならどっちともさっさと別れりゃいいのに、というわけで共感度も感情移入もゼロでした。好きな作品も多い作家さんなんですが。

2018/01/25

野のこ

ズームーと暮らした7年間。「僕たちは 仲良しだよね」が合言葉だけど都合のよいことば。2人の関係に結婚や子どもと本音が見えず、頼りなく薄っぺらさを感じました。カシキとも断ち切れず、生活のないままごとのように。ズームーが去ってからさらに9年経って小説になってるから、きっとこの7年間はかけがいのない思い出。今の自分と繋がってるから、大切な通過点だと思いました。

2016/11/09

キキベル

主人公アームーに、ばかだなあ、思いつつも共感できる部分もあり、どうするんだろうな、と思いながら読み進めていく。 ズームーデイズがあったからこそ、踏み出せた未来。普通の恋愛小説ではなかったな。

2023/02/25

7a

小説家の父とか、病気になるくだりとか、自伝的小説なのかな。ズームーと呼ぶ年下の彼と暮らしながらカシキという既婚男に執着し不倫関係も続ける。で、どちらも愛してないという。皆が皆、相手を利用して生きているのかなという気がした。ズームーだけが我慢を強いられていたような。カシキとうまくいかないイライラをズームーにぶつける理不尽さは、でも心情的に理解できる。どういう感情かというと説明がつかないけど、ただ余裕がないのだと思う、それを制御できないくらいには。「彼女がその名を知らない鳥たち」に似てるかも。

2019/07/31

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