こうふく みどりの
こうふく みどりの / 感想・レビュー
takaC
『あかの』とペアだと意識して読む必要はなかったのね。敢えて言えばソウルの領域での補完関係だということか。気軽に考えるなら『みどりの』の方が好き。
2014/09/16
chiru
『あかの』の次に『みどりの』を読み終えて、2つの物語がリンクする意味がわかった気がしました。『あかの』では他の男の子供を妊娠する妻に苦悩する夫。『みどりの』では夫に体に触れてももらえない妻。悩みは永遠に消えないかのようだけど、悩んだ時間までも愛おしくなるような幸せを見つけるまでが感動的です。14歳の緑の笑顔や、猪木の頑張る姿も、希望につながっていく。。。この本に出会えてよかったなって思いました。個人的には『あかの』が大好きです。★4
2018/01/22
ミカママ
なんていうんだろ、いいんだよなぁ、西加奈子さんの小説。出てくる人がみな善人。それぞれが過去に書いたような手紙がそこここに登場して、???と読み進めるんだけど、それが最後に見事に回収されるさま。あったかい気持ちになれます。「あか」のほうも読みたかったな。
2013/06/27
優希
緑ちゃんの日常がゆったりと書かれています。あたたかい日々にほっこりしますね。特に大きなことはないけれど、幸せそうな感じがしました。途中の回想が不思議な感じがしましたが、読み進めていくうちにああそういうことかと納得しました。『こうふくあかの』との繋がり方も見事です。また違った味わいがいいですね。奇妙なぬくもりとあたたかさを持った家族の物語にほっこりさせられました。「幸福」がいっぱい詰まった緑ちゃんの物語にじんわりきます。
2014/09/04
たつや
わりと、スラスラ読めました。中学生、緑ちゃんの日常に大勢の人が絡んでくる。当然、会話は関西弁なので、癒されます。途中、インサートされる、太字の見出しのような文字が、意味ありげなのに、無意味にも見える。結婚式は写真だけは撮っとけと言われたので、撮りました。の説明的な流れは太宰っぽく感じる。あとがきで、こうふく赤との関係性の話し、面白く、本屋の本はみな繋がってるという、発想と感性には驚き、感動しました。上下間巻ではない赤も楽しみです。
2016/11/15
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