噺まみれ 三楽亭仙朝
噺まみれ 三楽亭仙朝 / 感想・レビュー
紗世
時代小説。落語家三遊亭圓朝の身の回りに起きた事件を解決する話。事件の解決と、自身の噺家としての研鑽…圓朝は人格者かな?ミステリーとも落語話とも、弱めです。
2023/08/04
キジネコ
江戸期、伝説の噺家 三遊亭圓朝がモデルの書き物。 仕立てはミステリ&サスペンス、かと思えば さにあらず、一応は事件・難題の謎解きあり、仙朝師匠と、弟子の小仙治がさばくし、切ない結末も準備されてはいるけど、肝心要は、この物語が落語を下敷きに、人情噺に仕上ってる事を推したい、全編に散りばめられたパロデイに思わず、緩む、唸る、拍手する。男と女の機微や感情の彩を江戸情緒の香り高く描いてみせる。粋で艶っぽい。落語ワンダーランドにどっぷりと浸かりたくなる一冊。おっと 褒めすぎると 夢になる・・・かな?
2013/01/26
さいちゃんの母
其々が単独で、解決。最後に事件の裏幕が語られる。落語家仙朝ホームズ、小仙治がワトソン役という所でしょうか?江戸の花形落語家を探偵役に持ってくるとは、面白い。仙朝の先代家族に対する配慮も女性作家の目からでしょうか? 江戸職人シリーズ。読みやすく、後に残らず。
2017/09/02
小梅さん。
才能ある落語家三楽亭仙朝が周囲で起きる事件を解決していく。 事件の裏を見抜く力は、噺家としての人間観察の才能にも通じているのかもしれない。 弟子の小仙治と同心津川との関係がなんともユーモラス。 それだけ慕われる仙朝師匠の人柄がいいんだなあ。 事件は、やるせない結末だったけれど、ちょっと切なくも前向きなラストが素敵な余韻を残してくれる。
2016/01/22
みっちゃん
仕事が忙しくなかなか読めなかったせいか幽霊話が得意な三遊亭仙朝が周囲で起こる事件を解決していくという話だが、どうも入りこめなかった。落語を知っていたらもっと面白く読めたのだろうと思う。最後の三題噺は面白かった。
2014/10/04
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