群青 (shogakukan paperbacks)
群青 (shogakukan paperbacks) / 感想・レビュー
いつでも母さん
今頃の読了だが、この作品は今一つ私の好みでは無かったかなぁ(辛口御免)ラスト、大介が助かってホッとした。このトライアングル・・願わくは恋愛に発展してほしくはなかった・・しかし、父親とは娘に対して不器用で切ないなぁ。自分が妻と夫婦になった時の感情をどこか棚の上に置いちゃって、目の前の自らの気持ちにアタフタしてしまうのだなぁ。群青色は大好きな色。カバーも素敵だ。舞台はやはり南の小島を連想させる・・
2016/07/13
なゆ
宮木さんにしては意外な感じのストーリーだと思った。情念系ではあるのだけれど。南の島、幼なじみの三角関係、喪失からの再生…途中からはなんだかありがちな設定なことに、逆にびっくりという感じかな…。でも、心を閉ざした涼子から見た苦しくてどうにもならない日々の描写は、切なくてたまらなかったな。見守る誰もがどうしていいか判らない、誰の言葉も届かない日々は読むのもつらかった。色もなく、一切の音もしない、そんな海の底のようなところに涼子も閉じ込められてたのかもしれない。
2014/08/13
Mark
再読。また違った世界観を見ることができました。重たいお話ですけれど、物語の構成がいいですね。島で生きることの厳しさ、素晴らしさ人間関係などすべてのものが凝縮されている。
2018/01/14
ひこかつ
宮木あや子強化月間?! でも、宮木さんっぽくない作風。 映画になってたのは知ってたけど、見たことはないので見てみたいかも? 海の青が奇麗だろうなあ・・。 最初の紺碧が好きかな? メロドラマチックで泣けるお話でした。
2014/09/17
ひな
「紺碧」の二人が幸せそうだっただけに、後半からのどんどん苦しくなる物語は息苦しく辛い。島での暮らしは誰もが自由なようでどこか縛られている。狭い世界では逃げ場もなくて、だからみんな島の外へ出てしまうのかな。原案は脚本のようだけど、宮木さんの書く魅力ある文章で肉付けされて、開放的な海も息が詰まりそうな人々の気配も目の前にあるかのように広がっていく。そしてやっぱりラヴェル、聴きたくなりました。
2016/08/13
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