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残される者たちへ

残される者たちへ

残される者たちへ

作家
小路幸也
出版社
小学館
発売日
2008-12-18
ISBN
9784093862363
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残される者たちへ / 感想・レビュー

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エンブレムT

自分自身が子供の頃に戻って、眉村卓さんのSF小説を読んでいるような・・・不思議でいてどこか懐かしい、そんな気持ちになる読後感でした。不可解な記憶を抱える人々。彼らは繋がっている。あの団地で。今はゆっくりと死に向かっている、あの巨大な団地で。・・・友達と笑い合っていたこの場所を、私は知っている様な気がする。みんなで学校に通って、みんなで遊んで、みんなで暮らしていたあの場所を。『残された者たちへ』。私もまた、残された者の1人なのかもしれない。あるいは、あそこに何かを置き去りにしてきた者の1人なのかもしれない。

2012/03/23

七色一味

読破。昔の公団住宅と言われる東京近郊の大規模団地の一つが舞台、なのかな~。団地は不思議な空間。開放されている空間なのに、団地独特の閉塞的な空気が流れてる。もしもその団地自体が何らかの意志を持ったとしたら…? そんなふとした雰囲気からスタートした物語、だったら、面白いかな~。

2012/10/26

自分だけ、人間だけで物事の価値ははかりかねる。世界は、論理的に説明出来るものだけで成り立っているのだろうか?そう思わせてくれる。現実だけでは辛すぎる。思い出は少しずつ歪んだり縮んだりして、これからを生きる為の力になっていく。誰かの帰りを待ちたい思い、移ろう何かを美しいと愛でる思い、親が、大人が子供を守って消え行く思い。そのすべてが懐かしいと思えるなら幸せだ。終わりの文章が綺麗に流れる。物語の彼等も理解出来ないものを、読者が理解するのは難しく、何度か読み返しようやく読了。デビュー作と雰囲気が似ているSF。

2012/03/18

takaC

好みかも。『空を見上げる…』とあれこれ被っていた気もするが、まあ愛嬌の範疇かな。

2010/10/13

藤枝梅安

「東京バンドワゴン」シリーズの著者の作品という理由で手に取った。ストーリー自体はSF風で、そこに「人間」の情感を絡ませているのだが、やや掘り下げが甘い印象。内容はおぼろげながら理解できるような気がするが、それは私の錯覚なのかもしれない。 ウーーム、ちょっと物足りない・・・。ストーリーから私が「取り残され」ちゃった気がする。

2011/05/03

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