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正午派

正午派

正午派

作家
佐藤正午
出版社
小学館
発売日
2009-11-25
ISBN
9784093862448
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正午派 / 感想・レビュー

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八百

デビュー25周年記念にこんな自分勝手なムック本を出していたとは…誰か止める奴はいなかったのか!と悪態を付きつつも結構喜々として読み耽ったりするファン垂涎の一冊。文壇屈指の小説巧者と評される佐藤正午がどのようにして出来上がったのかを時系列を追って知ることができる、ぶっちゃけて言えばそれは才能云々でなく「面白い小説」を書くために際限なく繰り返されるスクラップ&ビルドを極めた職人気質に他ならない。要するにヒマ人なのであるがそこが何とも愛おしい、好きなんだけど人には勧められない不思議な作家が此処にいる

2015/03/19

こすも

ローカル誌に掲載された文章まで拾う完璧な年譜など、佐藤正午ファンのための1冊ですが、収録されているエッセイや短編は、どれも“佐藤正午クオリティ”で上手いなあ唸らされます。例えばケータイ小説。伏線の配置や捻りの利いたストーリーなど素人のものとは次元が違います。また、カバーの裏面に名作『アンダーリポート』の後日談『ブルー』が印刷され、作りも凝っていてます。そして、直木賞受賞作『月の満ち欠け』がその系譜にあたる、タイムリープを扱った名作『Y』。この映画脚本がとても良かった。これ、映画化すればいいのになあ。

2018/03/03

奏市

著者の作家経歴を年譜にし、本になっていない短編・エッセイを纏めたもの。大満足な内容だった。エッセイは皮肉たっぷりのひねくれ感ある文章がやっぱり良い。西主任が主人公の連作短編も面白かった。小説『ビコーズ』について、共済病院入院患者からの坂を含めての感想の手紙内容と著者がその手紙を「何より嬉しかった」と書いているのにじんと来た。手紙書いたのが女性だからだろうな。スナックのボトルキープの写真が良い。壱岐の麦焼酎に「正午ちゃん」と。昔友達に誘われてたまたま訪れたスナックに『鳩の撃退法』が飾ってあったのが懐かしい。

2021/12/18

cozy

少しずつ読み進めていた本。直木賞候補になる前に読み始めたはずなのに、ちょっとばかり時間がかかってしまった。Yの脚本版が面白かった。ストーリーは知っていたし、基本的に脚本型の本を読むのは好きじゃないんだけど、これは好き。とにかく正午さん、直木賞受賞おめでとうございます!

2017/08/06

フリット

発売当初からずっと躊躇っていたものの、佐藤正午さんが直木賞を受賞した記念に購入した本。ステイホーム期間に少しずつ読み、やっと完読しました。「正午派」というタイトルは、なかなか見事ですね。分厚いけど文章の他に年表もあって、ファンには嬉しい構成になっていました。もっと早く買っても良かったかな。

2021/06/20

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