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左京区七夕通東入ル

左京区七夕通東入ル

左京区七夕通東入ル

作家
瀧羽麻子
出版社
小学館
発売日
2009-07-23
ISBN
9784093862523
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左京区七夕通東入ル / 感想・レビュー

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hiro

京大出身作家の京大生の恋愛小説ということで、モリミーや万巻目と似ているのかなと思い図書館で予約。確かに、鴨川デルタ、四畳半の寮、学園祭、糺の森、千本鳥居や自転車の撤去と、どこかで読んだことのある場所や行事などは出てくる。しかし、主人公の花は、Gキューブとは無縁の鴨川が見えるワンルームマンションに住んでおり、期待は最初から崩れた。花が七夕の日に合コンで一目ぼれした理系・草食系の“数学バカ”たっくんとの読んでいてもどかしくなるような二人の恋愛模様だが、花とすべての登場人物との交流も含めて温かい小説だった。

2011/09/11

おしゃべりメガネ

『うさぎパン』の瀧羽さん作品ですが、自分的には正直ビミョーでした。雰囲気も良く、読みやすくもあるのですが、どうしてか主人公「花」がイマイチ好きになれず、そんな「花」が想いを寄せる「龍彦」もやっぱり好きにはなれないキャラで・・・。大学生の仲良し達を描いた青春モノだったからか、どこか醒めた目で読んでしまう自分がいました。大学生の日常をひたすら淡々と描き、そんな中、恋愛部分もサラッと書き綴る作風は決してキラいではないのですが、どういうわけは不思議なイライラ感があり続けてました。他の作品に期待したいと思います!

2015/11/21

yanae

瀧羽さんの爽やかな大学生のラブストーリー。よかった!京都の大学が舞台。就活も終えた四年生の花。数学に取り付かれた「たっくん」に恋をする。風変わりな彼を好きになった故の恋の悩み、就職前の将来の悩み、今友人関係の悩み。様々な悩みを抱えながらも、前を向いて進んでいく花が好ましい。ただ単純なラブストーリーではなくて、悩みがすごく繊細なところ、個人的に「いけてないグループ」と「いけてるグループ」の板挟みになる花の葛藤なんか巧みだと。日常の細やかな幸せや心の動きが瀧羽さんらしく素敵に書かれていると感じました。

2017/06/25

七色一味

読破。『うさぎパン』に続いての瀧羽麻子さん作品です。やはり全体的にパステル画調なイメージがありますが、より線のはっきりした、陰翳の濃い作品でしょうか。傍から見ると色々なことに興味を示すために元彼にフラれた文系女子大生・花が、別のお嬢様系大学に通う友人に誘われて出席した合コンの席で、理系男子のたっくんに出会い、それまで感じたことのない「唯一」の感覚に戸惑い迷いながらも、徐々に徐々に、たっくんとの距離を詰めていく、そのココロの動きを丁寧に描いた作品です。京都か~。ゼミ旅行で(しかも私は部外者)行ったきりだな。

2012/07/24

紫 綺

恋愛って経験が浅いと、つまんないことでグダグダなやんでしまうんだよね。それを象徴したようなキャンパスラブストーリー。私の時代ならいざ知らず。最近のコはそんなことないだろう、と思いながらも出てくる地名が身近でシチュエーションを描きやすく、読みやすかった。独身時代、会社以外は夜の祗園・先斗町・木屋町がテリトリーで、パブやスナック、クラブにショットバー、オカマバーからオナベバーまで色んな所を、社会人のくせに学生のノリで呑み歩いてた頃が一番楽しかった♪ホント!!

2011/09/18

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