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天に堕ちる

天に堕ちる

天に堕ちる

作家
唯川恵
出版社
小学館
発売日
2009-09-28
ISBN
9784093862578
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天に堕ちる / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

青蓮

何だか今、自分の中で恋愛小説がブームになってます。そんなに恋愛小説って読まなかったけど、この頃になって恋愛小説の面白さを解るようになりました。何と言うか、きっとときめきが欲しいんだろうな、私(笑)本書は短編小説10編収録。どの物語も面白く読みました。恋は人を狂わせる、そんな感想を持ちました。恋は盲目、痘痕も靨とはよく言ったもの。恋してる状態ってやっぱり普通の状態じゃないんだなぁと、恋愛の怖さも感じました。「私がしたかったのは恋。いつかどうせ滅びてしまうなら、恋に滅びてしまいたかった。」この言葉が胸に響く。

2016/02/05

ちーたん

★★★☆☆いろんな女の色情濃いブラックな10の短編集。どの話も最後にピリッとした着地に堕ちる展開は『世にも奇妙な物語』風味で嫌いじゃないけど、どの話も性欲に溺れてる感じがなんだか〜💦それが『天に堕ちる』のテーマなんだとは思うんだけども😅一番面白かったのは『茉莉』。自殺しようとする茉莉がフラリと立ち寄るカウンセリング。そこで医師に語る自殺したい理由がこれまた絵に書いたような波乱万丈人生!そこに待ち受けるラストの結末はニヤリとする恐ろしさがあって一番のお気に入り!

2019/10/26

taiko

様々な愛ゆえに堕ちていく女達、短編10編。 各編がとても短いけれど、ホントに色々で、飽きることなくあっという間に読了。 実際にあったら怖いし、ワイドショーの事件ネタのようなものもありましたが、興味本位で見る分には面白かったです。 ホストにハマるクリーニング店員、 失敗続きの恋愛の末、飛び降りようとしたビルのカウンセリングルームで新たな出会いを得た女性、 13歳の生徒にときめく養護教諭、 犬を飼い始めたイラストレーター、 女8に男1の不自然な共同生活をする女性、 など。

2017/06/25

kaizen@名古屋de朝活読書会

短編10話。主人公の名前が標題。 りつ子, 正江, 茉莉(まり), 可世子, 和美, 汐里(しおり) , 奈々実, 光, 黎子(れいこ), 妙子 マガジンハウスの雑誌 ウフ 連載。 2008年2月から11月 1話、どこかで読んだ話があった。 怖い話から、ややおだやかな話まで色とりどり。

2013/02/09

天に堕ちる、というタイトル。唯川さんらしいタイトルだなと思い、案の定内容もその通りでした。一見正反対に思えるのですが、天に上るような幸福感も地に堕ちるような危うさも実は紙一重。そんな女性たちの物語といった感じでしょう。どの女性も抱いている感情はばらばらですが、そんな感情を見ないふり、気付かないふり。そうして幸福を得ているような危うさを感じました。油井川さんの小説は年を重ねるごとに共感できるところや教わることが多くなって年々面白さが増しています。自分の将来を重ねて読んでしまい、心苦しいこともしばしば…(笑)

2013/05/01

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