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女ともだち

女ともだち

女ともだち

作家
角田光代
出版社
小学館
発売日
2010-03-01
ISBN
9784093862714
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女ともだち / 感想・レビュー

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団塊シニア

5つの短編すべてが派遣社員として働く女性が主人公、角田光代の「海まであとどのくらい?」がいい!ストーリーの上手さ、嫉妬、友情、微妙な人の動きと場面の情景描写は物語を引きたててる。

2013/04/11

b☆h

女友達をテーマにしたアンソロジー。うまくいってない時、〝仮〟だと思うことで楽になることもあるだろう。でも、人生に〝仮〟なんてものはないと教えられる「海まであとどのくらい?」女ともだち、という枠で考えるとよく分からないけど、自分の中で一つのストーリーが浮かんで少し切なくなる「野江さんと蒟蒻」なかなか現実離れしてるけど、こんな関係素敵だなぁ、と感じた「その角を左に曲がって」いい!まさに女友達っぽさが描いてた「握られたくて」つかみどころのない不思議な短編「エイコちゃんのしっぽ」。女友達ってやっぱり必要。

2023/05/25

あつひめ

これまた豪華な作家人。それぞれの作家さんがつくりあげる「女ともだち」。派遣と言う宙ぶらりんな環境の中での付き合いって、友だちのような・・・ライバルのような・・・同士のような・・・いろいろな感情で目が回りそうになるかも。そうでなくても女と言う生き物は独特の心を持っているから。唯野さんの「握られたくて」はちょっといい味出している気がします。女のあせり・・・既婚も未婚も関係ないのよね。自分の人生をどう生きるかいつも考えている。居場所って、永遠に同じじゃなくその時ごとに作るものかもしれない。

2010/10/05

まったん

なんでも言い合える友人っていいなぁ。女友達ならではの軽口を叩く感じ、好き。元同僚の仲良しグループの話1つ、幼なじみの話1つ、年の離れた友達の話2つ、女友達の話はどこいった?話1つ、の短編5つ。井上荒野の話はいつも不思議で視点がズレてて でもなんか好き。《エイコちゃんの…》くじけそうになるとエイコちゃんのしっぽを触らせてもらう。公園のベンチでさわさわしっぽを触る人、触られる人を想像して、なんだか可笑しくてくすぐったくて だけど晴れやかな気持ちになる。この二人の関係 つかみ所がないけど癒される。

2014/01/31

nyanco

角田さんの作品、派遣先で仲良しだった5人組が5年ぶりに集まる。皆、仕事に成功したり家庭を持ったりと変わったのに、私だけが相変わらず派遣のまんま。私はいつまでも仮の場所から抜け出せないの?遣社員の自分に価値を見いだせずにいる主人公の気持ちを絡めて描く辺りがやはり巧い。井上作品は、井上さんが描くと蒟蒻ですら薄気味悪くなっていうのが凄い。『女ともだち』と『派遣』というくくりで描かれた短編集、さっくりとしていましたが、各作品、各作家さんの味が良く出ていました。ただ、ハードカバーで敷居を高くしなくても良かったかも…

2010/04/05

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