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それでも彼女は歩きつづける

それでも彼女は歩きつづける

それでも彼女は歩きつづける

作家
大島真寿美
出版社
小学館
発売日
2011-10-03
ISBN
9784093863117
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それでも彼女は歩きつづける / 感想・レビュー

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なゆ

映画監督柚木真喜子がどこか海外の映画祭で受賞した…そんな小さな記事に気持ちが揺れ動く6人がいた、という連作短編集。6人の記憶から、柚木真喜子という人物がおぼろげに浮かび上がってくる。いろんな人を巻き込んだり弾き飛ばしたりしながらも、撮りたいものを撮り、ちょっと変わってるけどそこが魅力でもある…そんな彼女が。6人はバラバラに存在するのかと思うが、じわじわと関わったり繋がったりする所がいい。ラストの「リフレクション」も、脚本形式なのが最初はどうかと思ったが、いい感じにおさまった感。ゆるい映画を観終わったよう。

2015/02/01

新地学@児童書病発動中

柚木真喜子という映画監督を彼女と出会った人を通して、描く作品。連作形式で1話ごとに完結した短編としても読める。柚木真喜子は個性的な面白い人物なので、彼女のことを正面から描いた方が良かったのでないかという気もする。それでも登場人物たちの映画にかける無私の情熱は爽やかで共感できる。無私な気持ちで何かに打ち込むとき、人間は最も輝いて見えるのだろう。

2013/01/17

しょこら★

一人の女性に関わる人たちの話。憧れ、疎ましさ、無意識、つらつらと、一文がひどく長いけど、意外にもするっと心に沁みてきた。本人のいないところで、勝手に進んでいく話に、世界というか、人びとの生活がリアルに感じられた。

2013/06/28

カピバラ

柚木真喜子という映画監督の周りの人々の物語。嫉妬あり、羨望あり、愛情あり・・・なんだか人間の欲望をきれーに描いてもらった小説。

2015/01/25

ぶんこ

学生時代に、文化祭で仲間とワイワイやっていた頃のような懐かしさ。 「アコースティック」という映画を撮っていた頃は、きっとこんな楽しさに溢れていて、いまの日常の平々凡々だから忘れられず懐かしいのかなと思いました。 最後のリフレクションだけは、要らないというか、トワさんの強引さに唖然としました。

2014/03/03

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