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星に願いを、月に祈りを

星に願いを、月に祈りを

星に願いを、月に祈りを

作家
中村航
出版社
小学館
発売日
2012-03-28
ISBN
9784093863223
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ジャンル

星に願いを、月に祈りを / 感想・レビュー

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優愛

星空・レディオ・ショーに耳を澄ませば同時に聞こえてくる、モーツァルトのきらきら星変奏曲。その心地良さに身を委ねていられることがどんなに幸せか、この本を閉じた瞬間に思い知らされる程に綺麗な世界が広がっている。夜を切り取るのは必ずしも暗闇に浮かぶ星や月だけじゃない。千年の眠りから覚めた蛍の光だってきっと、夜だけじゃなく彼らのかけがえのない時間までも大切に切り取ってくれる。その淡い光に果てしない命を宿しながら。「どうか君の夜空に、優しい星が流れますように」願いと祈りを目一杯込めて贈るよ。魔法のような言葉を君に。

2015/01/18

hiro

初中村航作品。第一章の途中では読む本を間違えたかと思ったが、最後まで読んで本当によかった。第三章を中心に、第一章のホタルを探しにキャンプを抜け出した大介、麻里とアキオが聞いた、サトザキ・宇宙がDJをする不思議なラジオ放送、第二章で野球部に入ったアキオが、一年先輩の里崎美紀に恋し、そしてホタルを探しにいた場所で再び聴いた、サトザキミキに会いたいという不思議なラジオ放送、そして第四章のアキオと美紀のハッピーエンドがひとつの線につながる、本当に切なく、そしてホッコリ、優しい気持ちになる話だった。

2012/07/31

エンブレムT

流れ星にする願い事が叶うのならば、こういう優しい奇跡が良いなぁ。・・・同じ世界観をもった『星空放送局』を読んだ時「中村航さんてロマンチストだ~」と思いましたが、今作を読んでその思いが更に強まりました。連作短編集の柱となる物語の背景に、ある青年の人生が織り込まれているため切なさ度が非常に高いのです。ロマン耐性がそこまで高くない私は、読みながら背中がザワザワしたりもしたのですが、最終章には温かい優しさに包まれておりました。「どうか君の夜空に、優しい星が流れますように」それは、願いであり祈りでもある真摯な想い。

2013/01/09

紫 綺

「どうか君の夜空に、優しい星が流れますように・・・」 悲しくも優しいパラレルワールド・ファンタジック・ストーリー。いつの日か、本当に届けたい人に、本当に届けたい何かを届けることは出来るのだろうか?

2013/01/05

ひめありす@灯れ松明の火

貴方の知らないキセキあります。目を向けた瞬間に消えてしまう、リリカルで刹那く儚い物語。例えばそれは、誰にも願われずに流れていった流れ星。惑星の回転から外れた、ナックルボールの恋。海辺の街に流れる真冬のラジオ。美味しい目玉焼きを作る為の、白身と黄身の順番。全部貴方の幸福を、月に祈って出来たものです。星空の下、誰も知らない物語を幾つか優しい音楽に乗せて流しましょう。ハロー、ハロー、こちらは星空放送局。周波数は貴方の心の音。この世界には貴方だけの幸福を祈る人がいます『どうか君の夜空に、優しい星が流れますように』

2012/12/16

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