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卒業するわたしたち

卒業するわたしたち

卒業するわたしたち

作家
加藤千恵
出版社
小学館
発売日
2013-02-13
ISBN
9784093863490
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卒業するわたしたち / 感想・レビュー

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masa@レビューお休み中

卒業をテーマにした、13のショートストーリーが描かれている。そして、物語の最初に短歌が添えられている。読み直してみるとなるほど、そういうことだったのかと理解ができるのだ。短歌はあらすじであり、主人公の悲喜こもごもの感情であり、物語の結末といっても良いような重要なキーワードが含まれている。物語は学校の卒業だけをテーマにはしていない。それぞれの卒業があって、人や物や場所から巣立つように旅立っていく。だからなのか、うれしさだけではなく、鼻をツンとさせるような悲しさと切なさも、ここには含まれているのかもしれない。

2014/06/03

優希

何処となく寂しさが香ります。それはやはり「卒業」という言葉の響きにあるのかもしれません。一言で言えば同じ言葉でありながら、色々な卒業がある。誰しも日々何かから卒業しつつ過ごしているのだなと思います。それぞれの作品が短い感じもありますが、だからこそ何とも言えない余韻を心の中に残していきました。

2017/03/29

なゆ

卒業の季節なので、あの甘酸っぱい気分にひたりたくなって。もちろん、そういう学校の卒業の話もあるが、ほかにも自動車学校の卒業、いろんな関係からの卒業、卒業で思い出す出来事など、いろんな“卒業”の短編たち。なかでも好きだったのは、「引力に逆らって」。卒業でもなんでもないのに、認知症の祖母から送られてきた卒業祝い。その話を聞いた彼氏からの提案が、優しくてとてもいいよね。その案、いつか応用させてもらおう。そういえば、卒業ってこれからだってできることなんだよね、って気づいた。

2018/03/16

takaC

みんなの感想とは違うかもしれないけど、物語部分は蛇足だと思った。単純な歌集の方が良さそう。

2013/07/16

七色一味

読破。いろいろなこと──例えば文字通りの卒業だけでなく、それまで慣れ親しんだ「何か」からの自立も含めた広い意味での卒業をテーマとした短編集。う〜ん、狙いは良かったのかもしれないが、1話1話の掘り下げが足りているのか? と思われる部分と、一冊にまとめた時のバランスがあまり良くない感じがした。ただ単に卒業を扱うだけでなく、各編に横の繋がりを持たせれば、もっと深い味わいのある作品になったのでは? 嫌いなテーマじゃないので残念。

2013/06/14

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