KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

こんなにも優しい、世界の終わりかた

こんなにも優しい、世界の終わりかた

こんなにも優しい、世界の終わりかた

作家
市川拓司
出版社
小学館
発売日
2013-08-22
ISBN
9784093863513
amazonで購入する

こんなにも優しい、世界の終わりかた / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

風眠

もしも明日、世界が終わりますよってなったら、私もきっとあの人に迷わず会いにいける。「世界が終わる」っていう保証がないと会いにいけないくらい愛しい人。「どうやら世界は本当に終わりを迎えるらしい。」という書き出しで始まる物語。全てが失われようとしている時、最後に残るのはお金でも物でもなく、愛だ。目には見えないけれど、確かにある愛というもの。見えないから「果ても終わりもない」。男女の愛、親子の愛、友情の愛、まだ見ぬ愛、永遠の愛。世界の終焉という絶望の中で、愛に向かってひた走る人々の、美しくて幸福な愛の形。

2014/05/23

takaC

こんなにも優しい世界の終わりかたは予想していませんでした。

2017/11/11

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

雲の合間から天使のはしごのような青い光が注がれると、全ての生き物の時間は凍ったように止まり、世界の終わりが始まった―――。現在と過去を行きつ戻りつしながら、物語は進みます。主人公は一組の不器用な恋人達。10年前、14歳のときに出会って、じれったいようなペースで気持ちを育んできた二人。世界の終わりが近づいて、やっと腰をあげた虚弱体質の王子さま。同じく愛に殉じた父親に背中を押され、500キロ離れた初恋の女性に会いにいく旅を始めます。「いつか、会いにいくよ」という約束を果たすために。最後まで静謐な純愛物語。

2014/07/22

ウッディ

世界の終わり、青い光に次々と街が飲み込まれて行く。僕は愛しい人にプレゼントした万華鏡を修理する為、好きな人にもう一度会う為に、ひたすら歩き続ける。タイトルと装丁の美しさに惹かれて選んだこの本。期待に違わない優しい愛の物語でした。彼女との出会い、別れ、再開、旅の途中で出会った人達の話はどれも切なかった。大切な人との思い出があれば、大切な人との約束を果たす為に人は強くなれる。世界に終わりが来る時、憎しみや意地悪などはなくなり、愛に溢れた優しい世界になるのかもしれない。そんな風に思える素敵な物語でした。

2017/12/14

優愛

青が迫る世界の終わり。そこにあったものは「優しさ」だった。もしも...私が消えてしまうとしたら誰に会いたいかな。そう思える人にはまだ出会えていないけど。限られた世界の中で作中の僕も私も生きてる。その中から本当に大切にしたいと思える人を見つけられる、こんなに素敵なことはないから。優しさなんてそこにあるのが当たり前だと思ってたけど、優しさを当たり前に扱わず大切に使えたらきっと幸せな世界なのに。愛を与えられる人に、そして素直に受け入れられる人になりたいな。

2014/01/28

感想・レビューをもっと見る