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スープの国のお姫様

スープの国のお姫様

スープの国のお姫様

作家
樋口直哉
出版社
小学館
発売日
2014-02-27
ISBN
9784093863537
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スープの国のお姫様 / 感想・レビュー

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ゆみねこ

樋口直哉さん初読み。湘南の古い大きな洋館に住む老婦人のために、夕食のスープを作るために雇われた1人の男。腕は確かなのに、どこか欠落している彼。一杯のスープをめぐるとても奥深い物語でした。丁寧に作られた美味しいスープを飲んでみたいです。

2016/01/25

ひめありす@灯れ松明の火

ふんわりとした着地の、よくある美味しいものと日常の謎を絡めたストーリーかと思いきや、なかなかどうして地に足のついた、どっしりとした物語でした。スープしか所望しない老婦人と、その雇われシェフと、失くした味を求める女子大生の物語。探偵と助手にして師匠と弟子の若い二人。千和ちゃんと恋人同士になるのかと思いきや、そこは一線をちゃんと引くのね。と好感触でした。それにしてもスープの作り方って色々あるんですね。偽ウミガメのスープもまんざら幻の味という訳ではなさそうなのがびっくりでした。色々なのを食べてみたくなりました。

2018/08/20

まるる

なんてお料理に詳しい小説家さんかしらと思ったら、本業はフランス料理の出張料理人だそうで、天は二物を与えちゃったんですね。大叔母様が登場するあたりから話の展開が急すぎたような気はしますが、温かいスープを頂くのと同様に心が温まり滋養になるようなお話でした。スープのレシピにまつわるエピソードも興味深かったです。ビールのスープ飲んでみたいな。最近やっつけで料理作ることが多かったけど少し反省。「本当に美味しいものは誰かが自分のために作ってくれた料理」これ忘れちゃいけないですね。

2014/05/27

ゆみきーにゃ

《図書館》読メで出会った一冊。ゆっくりと時間が流れていくのが心地良かった。終わり方も良くて楽しめた。

2015/01/14

ぶんこ

思い出の中でのスープを求めて作るシェフ、食べるマダムと千和。正解に導こうとするキサキ。孫のためについた悲しくて優しい嘘。マダムへのスープを作り続けるシェフにも、生き別れした母の思い出のスープを再現したくてシェフになったという過去がありました。たかがスープ、されどスープで、手をかけ材料を惜しまないなりのスープ、家庭の残り物から作ったスープ。誰とどこで食べたかが思い出の味のポイントのようです。千和やキサキの豊富な知識で、スープが作られた経緯がわかるのも面白かったです。

2017/11/20

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