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STORY OF UJI 小説源氏物語

STORY OF UJI 小説源氏物語

STORY OF UJI 小説源氏物語

作家
林真理子
出版社
小学館
発売日
2015-02-24
ISBN
9784093864060
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STORY OF UJI 小説源氏物語 / 感想・レビュー

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hiro

最近、源氏物語関連の小説を読み、モチーフにした芝居も観ていたので、この本が出たのを知り、ほとんど知識のない宇治十帖に興味があったので読んでみた。光源氏の子で自分の出生に疑問を持つ薫、光源氏の孫の匂宮と、八の宮の三人の娘との恋愛関係を描いている。光源氏を中心とした登場人物の相関関係が頭に入るまでの前半は、人間関係が複雑で非常に読みにくかった。読み終えて、いくら平安時代、そして美男子で位が高くても、人前で涙を流し、プライドは高いが自分に都合のいいようにしか考えない、この男達には、まったく魅力を感じなかった。

2015/05/23

優希

所謂宇治十帖の物語ですが、古典の現代語訳というより、源氏物語に舞台を借りた現代恋愛小説として読めてしまいます。薫や匂宮が優雅な古典の登場人物に見えなかったというのもあるでしょう。2人の傲慢さや自己愛が強いように思えました。匂宮・薫・浮舟の三角関係が嫉妬や葛藤も交えながら書いているのでとても読みやすかったです。匂宮と浮舟が関係を持ってしまう場面はたまらなく官能的でした。それにしても浮舟は哀れ過ぎです。死を決意するくらい追いつめられるのに心が痛みました。それでも最後に優しさを感じられたのが良かったです。

2015/04/25

ユウユウ

通しで林真理子源氏読みました。薫も匂宮も気持ちいいほど最低ですね。読みやすくて源氏物語関係の本読みたくなりました。しばらくこの熱続きそうです。

2019/02/19

starbro

他の作家の源氏物語は読んだことがありますが、林真理子版源氏は初読です。1000年以上前に書かれた文学作品が現代まで読み続けられているのはビックリですが、書かれた当時は平安文学の傑作というような位置づけではなく、現代における超人気の恋愛物少女漫画といった感じだったのではないでしょうか?そう考えると現代風にかなりアレンジされた本作も気楽に楽しめます。

2015/03/11

あやの

「源氏物語・宇治十帖」の林真理子版。解っていたけど胸くそ悪い❗薫の優柔不断は「出自の悩みのせいだ」と、私も最初はできるだけ肯定的に解釈しようと思っていた。けど、要は女性を見下してるということと、匂宮に負けたくない意地が浮舟への執着になっているに過ぎず、みやびさからだんだん離れていく話になるのが悲しかった。しかも林さんによる的確な心理描写により、薫の嫌な男度が増していく……紫式部はなぜ薫をこんなヤツを主役に据えたのか。浮舟からすればたまったものじゃないだろう!当時はこれが高貴でステキだったんだろうか……

2021/01/03

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