東京帝大叡古教授
東京帝大叡古教授 / 感想・レビュー
ナイスネイチャ
図書館本。うーん、私がこの時代の歴史認識不足なのでいまいち入り込めなかった。夏目漱石や原敬など出てきましたが、やっぱり疎いので今回は自分にあわなかった作品でした。
2015/07/31
KAZOO
この作家さんは「天才たちの値段」という美術に関する推理ものを読んだだけですが印象に残っていて手に取りました。ドラマ化されていたようですが見ていません。明治期の実在あるいは架空の人物が出てきて楽しめます。私は読んでいて谷口ジローさんと関川さんのコミックを思い出しました。かなり楽しめました。
2016/04/29
遥かなる想い
明治時代の東京帝大を舞台に 天才政治学者 叡古教授が事件を解決していく作品である。 ミステリーというよりも、明治の風物詩的印象が強い。日露戦争から 日比谷焼き討ち事件までの風景が 大学視点で描かれ、新鮮である。 重光葵の生き様を 読了後、復習したくなる …軽い筆致の作品だった。
2021/09/30
れみ
熊本から東京へやってきた阿蘇藤太(仮名)は、東京帝大の宇野辺叡古教授と出会い、次々と起こる事件を調べることになる…というお話。前にドラマになった本だな…と手に取ってみたら、表紙に描かれた叡古教授を見て、そうか…叡古って(ウンベルト・)エーコか!と今更ながら気付く^^;昨年、エーコの「薔薇の名前」をウンウン言いながら読んだんだけど、物語の構成とか共通点があるように思えた。それに、歴史上の人物がたくさん登場するので、今までに見た歴史もののドラマや映画のこともいろいろ思い出した。
2019/01/27
紅はこべ
語り手は実はあの有名な誰それでしたというオチなんだろうなと思っていたが、実際そうだったが、人選としては地味。現在の日本の状況と本作がリンクするのは、作家の想像力のなせる業か。七博士と現政権がどうしても重なってしまう。しかしこういう作品が候補作になるとは、直木賞も変わったものだ。ウンベルト・エーコをもじっているんだよね。
2015/09/22
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