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希望荘

希望荘

希望荘

作家
宮部みゆき
出版社
小学館
発売日
2016-06-20
ISBN
9784093864435
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希望荘 / 感想・レビュー

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starbro

宮部みゆきは、ほとんどの作品を読んでいる作家の一人です。最初、長編なのかと思って読み始めたら、珍しい連作中篇小説集でした。杉村三郎シリーズは安定的な面白さですが、杉村探偵でシリーズを続けるのは、無理がある気がします。探偵として主体的に事件を解決するのではなく、巻き込まれ型が似合っているのではないでしょうか?4篇の中では、『砂男』と『二重身』がオススメです!

2016/08/06

抹茶モナカ

杉村三郎シリーズ最新作。短編4編収録。読みはじめの方は、杉村三郎シリーズにする必要あるのかな、と、思ったら、徐々にシリーズの濃厚な色調が出て来て、離婚後の探偵事務所設立の経緯も語られ、良かった。好きなシリーズ作品です。リズムの良い文体で、軽やかで濃厚。

2016/06/30

yoshida

杉村三郎シリーズ。前作で今多家から離れた杉村は、杉村探偵事務所を開設。開設に至る経緯や持ち込まれる事件を描く短編集。今までの長編から短編に変わり、息の長いシリーズになりそう。安定の宮部みゆきさんの筆力でじっくり読ませる。白眉は「砂男」か。特に戸籍の場面では「火車」を思い出した。そして家族を守る為に選んだ行動で、家族を失う因果。身勝手な大人の女性。悪意の権化のような人物。そして想像力の欠如した女性が運ぶ、消したい過去。希望が生まれた筈の夫婦に訪れた過去の忌まわしさ。宮部みゆきさんの筆力で実に読ませる力作。

2018/05/19

つるちゃん0719

杉村三郎シリーズ最新作。新たに探偵事務所を始めた杉村氏。そのきっかけの話も含まれています。内容もおもしろくなって来ました。流石、宮部みゆき作品てした。

2017/09/14

Tanaka9999

「聖域」「希望荘」「砂男」「二重身(ドッペルゲンガー)」の4編。「砂男」の被害者(といっていいのだろうか?)闇の深さ。本当になり替わっていた人は失踪しただけなのだろうか? だんだんと解決に向けて話が進んでいくにつれて戦慄する。後半の2編が、解決に向けて戦慄するような話。そのため前半2編が印象が薄くなってしまっている。でも「希望荘」は死んだ老人の考え方がなんとなく哀れ。「聖域」はなんとなく自分勝手すぎるような気がして、でも生きるためにはそうなるかなという感想。

2020/01/07

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