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大沼ワルツ

大沼ワルツ

大沼ワルツ

作家
谷村志穂
出版社
小学館
発売日
2016-07-13
ISBN
9784093864480
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大沼ワルツ / 感想・レビュー

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いつでも母さん

久し振りの谷村作品。実話を題材とか・・雄大な駒ヶ岳の麓大沼で開拓者の係累・特に三兄弟の結婚からその時々の世情や大沼・函館の様子が垣間見える。兄弟の母・那須子が逞しい。自分は香川県から嫁ぎ長い間帰郷もせずに、だが三人の嫁(しかも山梨から同じ三姉妹を自分の息子たちに添わせる)には何度も里帰りさせ、姑として優しく包むことはなかなか出来ないと思った。兄弟がそれぞれのやりたいことを支える三姉妹。こんな大家族がいたのだなぁ。ユースホステルの閉館にはちょっと胸を熱くした。三姉妹を嫁がせた山梨の親の本音を知りたかった。

2016/09/22

おくちゃん🍎柳緑花紅

谷村志穂さんの北海道への深い愛情が感じらる。大沼。私の両親は大沼にほど近い場所の出身。結婚を機に札幌へ住まいを移したらしい。若かりし頃の両親の姿が見えるようでそして今は旅立ってしまった両親をすぐそばに感じながらの読書となった。おおらかで自分が決めたのなら好きなようにしてよいといつも見守ってくれたこと。三人兄弟のところへ三人姉妹が嫁ぐって?と、何かあるのでは?と勘ぐっていた私ですがそれを含めて大きなものに包まれて許されて認められていた。久しぶりの谷村作品はとても良い読後感を与えてくれた。

2017/04/21

ゆみねこ

北海道大沼の三兄弟の元に嫁いだ山梨の三姉妹。長女以久子の気性を気にいった姑那須子が次男には次女、三男には三女をと。姑は四国から何も縁のない大沼へ嫁いで苦労したので、嫁たちには優しい。美しい自然に恵まれた大沼の大家族、実在のモデルがいらっしゃるとか。朝ドラ原作向きかもしれません。

2016/08/30

ぶんこ

北海道の3兄弟の元に嫁いだ山梨の3姉妹。ずっと物語として読んでいたので、この感想を書くにあたって皆さんの感想で実話と知り驚いています。知人も友人もいない土地での生活に飛び込むには覚悟がいりますが、仲の良い姉が居てくれたら安心ですね。しかもお姑さんが実にできた人でした。大沼は北海道に行った時に通りかかっただけでしたが、黄昏時の穏やかな情景に魅了された思い出があり、読後は泊まりで行きたくなりました。北海道を切り開いていった先祖の勤勉さ、勇気を山梨の妻たちも持っていましたね。働きぶりに感嘆。爽やかな読後です。

2016/09/27

それいゆ

昭和20年代生まれの私たちの世代を描いた「北海道版三丁目の夕日」の世界でした。我が家に洗濯機が届いたのもこの頃です。洗濯槽しかなく、脱水はゴム製のローラーを手回しで絞っていました。皇太子殿下のご成婚を機会にテレビを購入したのは小4のときでした。大学時代にはユースホステルを利用して一人旅をしました。北海道へは行けませんでしたが、カニ族の旅はあこがれでした。知らない土地だという開放感でしょうか、同じような一人旅の女性と湖でボートに乗り、記念写真を撮りあい、いっしょに名所めぐりをしたのは、懐かしい想い出です。

2016/08/05

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