ハッチとマーロウ
ハッチとマーロウ / 感想・レビュー
starbro
王様のブランチで紹介されたので、興味を持ち読みました。青山七恵、初読です。実は芥川賞作家だったんですね。双子の女の子達の成長譚、今時の11~12歳としては幼すぎる気もしますが、歳時記的なテイストで楽しめました。ハッチとマーロウというニックネームの由来(千晴⇒ハッチ;ちはるの逆さ読みがなまった?、鞠絵⇒マーロウ;フィリップ・マーロウのマーロウのようです。)も不明で、解き明かされていない謎も多いので続編もあるでしょうか?田村セツコのイラストもGOODです!
2017/08/18
takaC
オジサンが読んで面白がるようなお話ではありませんでした。双子のハッチ&マーロウ(千晴&鞠絵)の境遇などから考えると児童向けの話ってことでもないと思う。
2017/08/08
yanae
久しぶりの青山さん。11歳の双子とちょっと変わったママの日常を描いた作品。ハッチとマーロウっていう名前だし、外国の話かと思ったら、愛称がハッチとマーロウで、日本の話。ある日突然、ママが大人を卒業してしまう。家事を双子でやることに。普通であれば、育児放棄のようなのに、ママは家にそのままいるし、双子への愛情はあるものだから、むしろ明るい話に。双子もママが大好き。外から見ればおかしい母親なのに、皆に愛されるママがいいな。弱さも全部外に出すのがいいのかな。不思議だけど暖かいお話でした。
2018/07/20
nyaoko
外国の双子の姉妹かと思ったら、日本の姉妹のお話でした。双子の姉妹、千晴=ハッチと毬絵=マーロウは、11歳の誕生日に作家のママから突然「ママをやめます」宣言をされる。双子は動揺しながらも、その現実を受け入れて2人で協力しながらこの危機を乗り越えていくというお話。うーん、ありがち。うーん、でも好きだ。きっと双子の話に弱いんだ。「ふたりのロッテ」「おちゃめなふたご」を思い出す。作家ならではのママが教える言葉の面白さは良かったな。小学高学年から読めます。もちろん、大人でも♡
2017/09/24
Ikutan
ママが大人を卒業してだめ人間になっちゃった。双子のハッチとマーロウは子供を卒業して大人になることに。小学校高学年、微妙な年頃の心理が上手く描かれています。個性について考えたり、男の子の気持ちになってみたり。もちろん、そんな彼女たちに、ドキドキするような出来事も。キュートな転校生がやって来たり、ママに内緒でパパのことを探ったり。表紙や挿し絵がとっても可愛い。諺や言い回しを噛み砕いて書かれているので、同年代の子供たちにもおすすめです。このママは困り者だなぁと呆れつつ読了。そういえば、子供の頃双子に憧れたなあ。
2018/01/08
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