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左京区桃栗坂上ル

左京区桃栗坂上ル

左京区桃栗坂上ル

作家
瀧羽麻子
出版社
小学館
発売日
2017-06-27
ISBN
9784093864701
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左京区桃栗坂上ル / 感想・レビュー

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さてさて

『透きとおった「ご縁」の糸が、僕たちの上に網の目のように張りめぐらされている様を、僕は思い浮かべた』。『京都市左京区』の『大学』を舞台に描かれたこの作品。そこには『農学部』に学ぶ安藤と璃子視点で描かれる大学生の日常が描かれていました。安定感のある『京都』の描写に『京都』の魅力を堪能できるこの作品。”学園モノ”として、大学生のリアルな日常を浮かび上がらせてもいくこの作品。キラ星の如く輝く「左京区」シリーズ三作目となるこの作品。瀧羽さんの”京都愛”と”大学愛”がひしひしと伝わってくるとても愛らしい作品でした。

2023/06/13

hiro

瀧羽作品を初めて読んだのが6年前、左京区シリーズの第一弾『七夕通東入ル』だった。そしてシリーズ第二弾の『恋月橋渡ル』も含め、この本で瀧羽作品は13冊目となった。七夕の日の合コンで文系の花が理系のたっくんに一目ぼれした第一弾に対して、幼馴染で理系同士の璃子と安藤の長い時間をかけて育んだ恋模様は対照的だった。しかし、四畳半の寮、学園祭、糺の森など、京都を舞台にした青春小説ではおなじみの場所が登場する学生のほのぼの系恋愛小説の読後は、いつものようにさわやかだった。そして卒業後の彼たちのことを知ることもできた。

2017/09/26

ウッディ

奥手の京大生の恋愛を描いた「左京区」シリーズの第三弾の主人公は安藤君でした。たっくんとはなちゃんが出会う前、山根君の悲恋が始まるずっーと前から、安藤君は妹の親友璃子ちゃんから結婚宣言されてたんですね。理系の研究室での様子を含めた京大での大学生活は羨ましかった。もどかしいように進展しない恋物語の原因は、安藤君の鈍感さかもしれないけど、ゆっくりと育んだ愛だからこそ温かいラストに繋がっていったような気がする。驚きの山根君の結婚相手も含めて、みんなのその後も知ることもでき、納得のシリーズ完結編でした。

2018/10/09

モルク

左京区シリーズ第3弾。今回は安藤くんもの、といってもこの本を手に取るまで時間がかかったので前の話はほぼ忘れていた。読みながら少しずつ記憶がよみがえる。幼馴染みの璃子との再会、兄妹のように想ってきた筈なのに、命を懸けて守ってあげたい存在だと知る。あぁ、いいわぁ。学業、研究にも真面目に取り組み、そして友情、恋も…若いっていいなぁ!ほのぼのしていてみんなを応援したくなる。みんなのその後も知れてよかったし。ところで表紙は璃子と安藤くん?璃子は印象のままかわいいけど、安藤くんはもっとダサ系じゃないかな(蛇足だけど)

2018/06/03

yanae

瀧羽さんの左京区シリーズ三作目。二作目をとばして読んだけど、1が龍彦、2が山根、3は安藤がメインになるんだ!気が合う三人の話だから、今作でも龍彦や花ちゃんたちがでてきました。個人的には、一作目よりもすごく好み。安藤と璃子の幼少期から大人になった今まで、ゆっくりじっくり仲を深めていく様子がすごく素敵。ほんとうにさわやかな話で心洗われた感じに。璃子の芯が通った強さがかっこいいし、安藤の根っからの優しさもあったかい。周りの人たちとの絆もいいなぁと。二作目、山根の作品も楽しみ。やっぱり瀧羽さんの文章好きだなぁ。

2017/08/30

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