人面島
人面島 / 感想・レビュー
starbro
中山 七里は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。〝人面瘡探偵〟シリーズ第二弾、大横溝正史オマージュ作品ですが、巨匠の足元にも及びません。著者の得意の大どんでん返しもキレがなく、途中から犯人および動機がわかっちゃいました(笑) https://www.shogakukan.co.jp/news/475341
2022/04/18
いつでも母さん
やはり続編が出た(笑)続きそうでもある。今回もトラブル大好きジンさんが活躍。「どんな家にも問題はある。かたちが違うだけ」そう、ジンさんの言葉に尽きますな。それにしてもロミオとジュリエットですと?イヤイヤ怖い2人の中学生だった。サラッと読了。
2022/05/08
イアン
★★★★★★☆☆☆☆右肩に秘密を抱える探偵がユニークな人面瘡シリーズ第2弾。長崎の沖合に浮かぶ通称・人面島。大地主である村長の死去に伴い相続財産の鑑定のため島を訪れた三津木だったが、その直後から相続人が次々と殺され…。不可解な密室殺人、親族間の因縁、嵐の孤島、隠れキリシタンの財宝伝説…。閉鎖的なムラ社会の雰囲気も相まって、横溝的世界観は前作以上だ。闇に紛れる暗殺者は何者なのか。ラストで明かされる意外な事実とは。「七面鳥」と字面が似ているせいか、しばらく本書のタイトルを「人面鳥」だと思い込んでいたのは内緒。
2024/06/10
nobby
ジンさん2作目の舞台は仁銘島、通称『人面島』。縦に伸びた楕円形の中央に二つの池、その南側に大きな三日月状の入り江。絶海の孤島で遺産相続を巡る肉親同士が血で血を洗い、挙句の果てに地下で見つかる〇〇とはまさに「横溝的展開」。死体の発見場所が隠れキリシタンな聖域とされる神社で凶器は守護矢とはスゴくそそられる。外部侵入の形跡は無く、関係者には全員アリバイ有り、証拠物件に不明も無し…八方塞がりどうなるのかと思わせて案外と淡々とした収束には拍子抜け…「あの人ちょっと、どころかとんでもなく変。」それが全てなのかな(笑)
2022/06/07
タイ子
予想もしない続編。今回は昔ながらの家長制度やら、家族間の因縁残る隠れキリシタンの島で起こる殺人事件。島に派遣された相続鑑定士のヒョーロク(本名は省略)。当然ジンさんもくっついているわけだが。ヒョーロクが島にやってきたとたんに殺人事件は起こるわ、大型台風がやってくるわ、通信も電気も途絶えた絶海の孤島になり果てた中で彼がいかにこの事件を解き明かすのか。相変わらずジンさんの口の悪さがビシビシと、的確な判断でヒョーロクを叱咤叱咤。犯人は想像がつきながら、最後の最後にこのどんでん返しは…ビックリ!!続編待ってます。
2022/05/08
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