タスキメシ 五輪
タスキメシ 五輪 / 感想・レビュー
starbro
額賀 澪、4作目です。『タスキメシ』シリーズは、初読です。 本書は、スポーツの影&裏方を描いた連作短編集の感動作でした。機会を見つけてシリーズの他の作品も読んでみたいと思います。私は、【読メスポつ部】主宰なので、ブレずにTOKYO2020の前も後もオリンピック推進派です。仕事の関係で、オリンピック選手村(跡地)の近くに行ったことがあります(但し、現状は中に入れず、将来可能性あり)。 https://www.shogakukan.co.jp/books/09386663
2022/12/24
昼寝猫
パリマラソンは男女共に6位入賞した🤩メダルは残念だったがW入賞で感激した😭この物語には『春が来て桜が咲いた』というフレーズが出てきて、まるでこれを予言したかのようだ。(意味は読めばわかる😁)本編はパリ五輪ではなく2021年の東京からパリ代表選考レースまでの期間を描く。レース場面は最後に少し出てくる程度で、基本は「食」に関わる裏方さんたちの物語だ。純粋なマラソン小説とはちょっと毛色が違うが、タスキメシシリーズが好きな人なら、お馴染みのメンバーが勢揃いするので楽しく読める。このシリーズはずっと続いてほしい。
2024/08/16
のぶ
前二作に劣らず面白かった。話は前後編に分かれていて、前半は東京オリンピック選手村の食堂を舞台にしている。物語はフィクションだが、いろんなところに本当のエピソードが盛り込まれていると思われる。餃子が大人気だったというのは本当だろうか?オリンピックの裏方として活躍していた人達は素晴らしいなと感じた。後半では、春馬が体験する世界陸上の模様が描かれている。様々な道へ進んだ登場人物が今でも友情で繋がれているのは微笑ましい。全体を通して前半部は臨場感があり特に良かったが、後半部はやや冗長な印象が残った。
2022/12/17
hiace9000
東京五輪半年前から今年のニューイヤー駅伝までを描いたスポーツ人間ドラマ。この『タスキメシ』、既にシリーズ化していたことを見落とすとは、駅伝ファンとして不覚極まる失態! 描き出される選手達の栄光と挫折、スポーツ祭典の光と陰、交錯する複雑な思いと実相ー、でもそれだけじゃない、そこが本作最大の魅力。2021の熱気と喧騒、歓声が耳朶に、現地で声援を送ったニューイヤー駅伝の快晴の空と空っ風が瞼の裏と肌にありありと蘇る。「努力は人を裏切るよ。ここぞというときに裏切るよ」選手と共に戦場に生きる人々の傑作、実に深面白い!
2023/05/24
まちゃ
『タスキメシ』シリーズ第三弾。この時期は青春スポーツ小説読みたくなりますね。何かを追求した先の達成感、それが叶わなかった挫折感。それでも人には居場所がある、と感じられる、ほろ苦くも温かみのある物語でした。「祈る者」は、東京五輪選手村食堂で、裏方としてアスリートを支える仙波千早と井坂都。「選ぶ者」は、パリ五輪を目指して挑戦を続ける眞家春馬と学生時代からのライバル助川、藤宮らアスリートの悩み、葛藤。
2023/01/04
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