カラカウア王のニッポン仰天旅行記
カラカウア王のニッポン仰天旅行記 / 感想・レビュー
トムトム
1881年、お忍びで世界一周をしたハワイのカラカウア王。忍びきれずに各地で珍道中。日本では予想外の歓待を受け、大喜び!おつきの人は白人さん。アメリカのキリスト教はおかしいとその白人さんが書いていて、ちょっとビックリ。当時の日本人が「人間は神が作った泥人形というのよりは、天皇及び国民は神の直系の子孫とする方が良い、信じられる」と発言。さすが荒俣さん!変な本を見つけてきます。
2020/03/25
hitsuji023
ハワイの王様、カラカウア王の世界旅行記。主にアジアを中心に記載されています。取り立てて重苦しい雰囲気もなく、各地で晩餐会などを楽しむ様子が伺えます。
2014/11/18
100名山
やっかいな神、クックを撲殺し、その死体を食べた現場を目撃していたかもしれないハワイ諸島を統一したカメハメハから7代目に当たるカラカウア王が、世界一周に際し、アメリカに帰国していたアメリカ人同級生を国務大臣に仕立て随行させた。 その国務大臣アームストロングがカラカウア王が亡くなるのを持って出版した旅行記です。 本書はハワイ出発から日本、中国、香港、シンガポールまでが全訳で、 それ以降は抄訳です。 荒俣氏の意向で図鑑のように図版が多いので文庫版より単行本の方が楽しめると思います。
2014/03/29
小林ミノリ
明治14年世界周遊の旅に出たハワイの王カラカウアの旅行記、そのさい立ち寄った日本に関する記述を抜粋、ハワイ王家と明治天皇の仰天の交流とは、貴重な図版や写真多数、あまり知られていないけど日本の外交秘話であります。
ぴよ
荒俣宏解説。1881年、ハワイのカラカウア王のおしのび世界一周記。王は当時40代前半。随員は3名。その1人、米人で学友でもある大臣による記録を、編集してある。まず横浜の伊勢山の迎賓館に泊まったとか、王がハワイと日本の縁組みを考えていたとか、明治天皇皇后との謁見の際の通訳は井上馨の娘だったとか、具体的な!が満載。執筆者A氏は、日本をはじめ異文化を比較的平明な目で見ている。王に対しても親愛の情がある。が、リスペクトは感じられない。すでにハワイはアメリカに牛耳られていたのだ。恐るべし宣教師。
2020/08/21
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