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対話のレッスン

対話のレッスン

対話のレッスン

作家
平田オリザ
出版社
小学館
発売日
2001-09-01
ISBN
9784093873505
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対話のレッスン / 感想・レビュー

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KAZOO

この対話に関する評論集は、出版社の宣伝用雑誌に連載されていたものをまとめたものだそうです。この著者には以前から注目しているのですが、このような本があることは知りませんでした。どちらかというと劇作家で演技などに関するものが多いと感じていましたが、この本を読んで本の題名とは別に世の中をよく見ていられると感じました。

2014/05/24

Nobu A

劇作家・演出家としても大学教授としても有名な平田オリザ先生が「本の窓」に3年間連載したエッセイ32本を加筆修正して収録。対話をテーマに言葉に関する様々な雑感が綴ってある。日本語の変容の変遷に触れたりフランス滞在中に感じたことや日本語の在り方を他言語と比較したりと話題が多岐に渡る。演劇家らしく機知に富み、先生らしく示唆に富む言葉が随所にあり、頁が面白いように進んだ。かれこれ10年程前に一度ご講演を拝聴したことがあるが、その時もあっという間の2時間だった。国際化と対話の化学反応が日本の未来を形成するだろう。

2019/01/05

Viola

対話とは、自分の実感や体験を大事にしながら、お互いの違いを探り、意見や見解が途中で変わる機会を前向きに受け入れること・・・なのだ。ムラ社会で内向きに生活してきた日本人は対話の必要性がなかった。世代や環境の違い、見えないネットでの書き言葉の世界で、自分と違う感覚と向き合うことが下手なんだ。2000年頃の原稿なので時事ネタなど少々古いが、本質は十分普遍性がある。「マクドナルド」を「マック」と発音しないとセリフが言えない女子高生などエピソードは面白い。コラムなのでもう少し突っ込んで欲しいな、という部分もあった。

2014/05/20

Rusty

重要なのは対話する「態度」であるという点が共感できた。論理も大事だが、それ以前に、相手の価値観を受け入れる可能性を互いが持って対話する態度・姿勢が必要で、それをdisciplineすることが、これからの世界で求められる。この態度を持つことは、人によっては「恥」や「不安」、「恐怖」を感じるかもしれない。それを乗り越えて自分をさらけ出すことが、この態度を身につける上での困難なのだろうな。

2015/07/14

DRYM_8

好きだわ!対話が苦手な人々。もしかしたら、今は対話欲求・不満が噴出してるのかもなぁ。

2010/11/30

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