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話し言葉の日本語

話し言葉の日本語

話し言葉の日本語

作家
井上ひさし
平田オリザ
出版社
小学館
発売日
2002-12-01
ISBN
9784093873666
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話し言葉の日本語 / 感想・レビュー

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えか

演劇とは基本的に話し言葉で、物語を推し進める。そのお芝居を書く、謂わば、話し言葉のプロである、新旧戯曲家二人による、日本語論。日本人は、おしゃべりかどうか、から始まり、古代からの日本語の成り立ち、幕末の大量の外国語の流入、明治政府の新しい日本語の開発と、言文一致運動などの歴史から、今の日本語の問題点を探り出す。本にはもっともっと傍線を引いてあり、ページを端折り、示唆に富んだ沢山の面白い台詞、演劇論が目白押しなのだが、いかんせん、読了までに時間がかかりすぎて、前の方を覚えていない。感想がまとまらなかった。

2023/11/01

nemunomori

井上ひさしさんと平田オリザさんの対談集。言葉というものに向き合う真剣な姿勢に圧倒されます。各々の作品を取り上げる演劇論の部分は当然のことながら素晴らしく面白いですが、敬語や方言などから戦後処理問題に至るまで、日本語の持つ様々な問題を、歴史的な経緯を踏まえて掘り下げていく会話に最高に啓発されます。「自分の母国語を鍛えようとしない人たちはいずれ亡びます」と言い切る井上さんが、作家や劇作家が作品を通じて日本語を少しずつ引き上げていくのだと語る理想に胸を打たれました。井上ひさしさんの偉大さを再確認できました。

2016/06/26

スゥチーン

日本語、演劇に関しての井上ひさしと平田オリザの対談録。標準語や方言や若者言葉についての議論が特に面白かった。生活に根ざした言葉を喋ることの強さに気づく。言葉を知らないから戦争捕虜になっても何も言えない日本人。言葉によって思想、価値観は体に宿っていく。二人が似た考えをしていたり、反対の考えをしていたりというのも対談録の妙である。井上は鬼籍に入ってしまったが、この人が生きていたらと考えるだけでも楽しい。

2024/01/31

海野藻屑

背伸びした言葉より自分にとって等身大の言葉で伝えたいことを言ったほうが相手に響くと。日本語はそこらへんの調整が難しい。

2017/06/27

kogoty

よし、戯曲読もう。この対談を読んで素直にそう思った。面白いよね、話し言葉が書かれてるんだもんね。

2015/09/06

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