世界音痴
世界音痴 / 感想・レビュー
おいしゃん
ほむらさんの、短歌でなく、今回はエッセイを。世界音痴、まさにほむらさんの特徴を如実に表したコトバである。世間の感覚とあまりにずれた音痴っぷりは、直に接すると理解に苦しみそうだが、文章で読む分には本当に面白い。
2015/07/01
あじ
不協和音奏者でありながら課長代理の肩書きを拝命し、明確に社会の一員だった頃を裏付けた奇跡の名エッセイ。家を出て結婚もした穂村さんだけど、現在進行形で音痴が進んでいることを私は確認している。
2017/08/01
pino
やっと同じ考えの人、発見。超方向音痴の私も「どんなに、交差しても、曲がろうと道は真っすぐ。一本しかないもん」と周りに言ってきたので、嬉しい。世界音痴の人が集まっても、嵌るツボや得意ワザが違えば自然に絡めない?例えば、ナスの棘が手に刺さってナスの棘の存在に気づく人はいても、穂村さんみたいに、友人に言われて初めて窓を意識し、衝撃を受ける人はそういないだろう。似ているようで、違う世界。穂村さんはそれを歌にして詠む天才。ある人は、絵や音楽にして発信している。石ころに変えて蹴りながら進む人もいる。天才がいっぱい!
2012/05/18
Emperor
気が付いたらまた読んでいた。ぼくもたぶん世界音痴。まあそうでなくてもこの世は生き辛い。寒いから部屋に閉じこもって月明りで本を読もう。〈甘い甘いデニッシュパンを死ぬ朝も丘にのぼってたべるのでしょう〉
2019/11/26
したっぱ店員
毎回ですが、この方の文章好きだ~。玄関に置いてあるパン、コート着たままの回転寿司、パンくずだらけのベッド・・・。ああなんてダメダメなんでしょう。息子や兄だったらちょっと嫌だけど、意外に彼氏ならアリ・・と思ってしまう可愛さにまたやられてしまった。「自分の事を好きになってくれる人がこの世界のどこかにほんとにいるのかな」って、私もずーっと思ってましたよ・・(涙)。
2011/11/15
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