植木鉢の土
植木鉢の土 / 感想・レビュー
あじ
八十四歳を迎えた当時のエッセイ。寺小僧時代からの淀みない人生独白と、筆圧で押さえ込む老年の明朗快活さ。力の限り根を張る瑞々しい生命力がみなぎっている。巻末に祖田浩一氏よる【水上文学】の遡上解説あり。その航跡波を辿って─。これから水上氏の小説を読む心積もりがある私に、やさしく播種してくれた。直木賞受賞作「雁の寺」と障害のある娘さんを通して家族を見つめる「くるま椅子の歌」は読むつもりだ。◆引き続き読むならこの一冊!「土を喰う日々」水上勉/著※エッセイ
2019/09/19
刹那
偶然手に取った本。難しい話もたくさんあった。この本の一年後には水上さんはなくなっている。
2019/08/03
ひろし
読みやすくて水上先生の人間味で溢れている。「人が生きるとは、そういう闇の中を手探りで歩くことなのかもしれぬ。ただその闇の濃さが人それぞれなのであろう。」
2022/12/24
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