お手本なしの人生『1リットルの涙』亜也の詩(うた)
お手本なしの人生『1リットルの涙』亜也の詩(うた) / 感想・レビュー
ぶんこ
思春期真っ盛りの14歳に発症した亜也さん。転んで顔面を強打した娘を、おかしいと気付いて病院に連れて行った母の凄さに感動しました。母が娘の変化にいち早く気付けるのに対して、日頃優しい友が「やればできるのだから、努力してみれば」と言った事、亜也さんは真摯に受け止めて反省しているのが凄い。また姉らしい事も出来ず、母を取り上げてしまってと弟妹に謝っています。日に日にできる事がなくなっていく恐怖。胸がつまります。
2019/10/10
けんとまん1007
息遣いがする。叫びたい衝動と、それを抑えるこころの間で揺れ動く、一人の生き様がある。彼女の年齢を考えると・・と、考えてしまうのだが、年齢には関係ないのかもしれない。想像することすらできないし、安易に想像することすら憚れる。一人の「ひと」が生きた証が、ここにある。
2022/11/19
へのへの茂兵衛治
「詩」と言うよりは「心の叫び」。読んでいて切ない気持ちになりましたが、同時に沢山の勇気も貰いました。相田みつをより何倍も心に響きます。『泣くな弱虫。苦しい時は人間が成長しているとき。今を切り抜ければ、素晴らしい朝(あした)がやってくるんだ。』
2016/04/11
ムラ
難病と戦う木藤亜也さんが闘病中に書いた文章を一冊の本に集めたもの ストレートな言葉 飾り気がなくて 純粋で 揺らいでいて 人間らしい 胸に来るものがありました 文章を読んでるだけでストイックな雰囲気を感じる
b0nmr
1リットルの涙で有名な木藤亜也さんの詩集。障害者であるという当たり前の事実を疑い、真っ正面から受け止め続けた人の言葉には重みがあると思う。普通の人に近づくどころが次第に自由のきかなくなる現実と想像していた明るい未来との落差に葛藤しつつも、自分に厳しく生きていく姿勢には共感するものがある。
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