沖縄久米島から日本国家を読み解く
沖縄久米島から日本国家を読み解く / 感想・レビュー
Ted
'09年10月刊。△沖縄の血を半分引く著者が母の故郷である久米島を世界の中心に見立てて、その視座から沖縄本島や本土、支那、アメリカとの歴史的関係を紐解く。沖縄は本土と違って易姓革命を受容する文化が伝統的にあるので日本政府が沖縄を大切にしないとそのうち日本から独立してしまうぞと警告する。ロシアやインテリジェンス関連以外の分野を開拓する試みとも受け取れるが、沖縄に興味が無いと正直言って厳しい内容なので広範な読者を惹きつけるタイプの本ではない。引用文が多く、しかもその引用文自体が下手で読みにくいのも一因だろう。
2013/04/03
犬養三千代
あれっ?これ知ってる。と読み進めた。著者をみると文庫本で先に読んだのですが、もう一度さらさらっと読みました。以前のメモと重複してたのが ブリブルスさんのこと。末次一郎さんのことを調べてみたい。 霊魂の考え方も。 おもろさうし読みたいが難しいかなぁ。琉球神話と日本神話を並べてみたらという考え面白いと思う。国家の在り方のヒントになるかも。
2018/01/03
やし
佐藤優氏の書籍はこれまで食わず嫌いしていたようである。この本はよい。何がよいかといえば、外務省を休職処分となっていた著者が自らの原点を見詰めなおすべく母親の故郷・久米島に深く沈みこむことにある。結果として、本書の深みはこれまでの佐藤氏とまったくことなる場所からの視点を獲得したことにありそうだ。そして、最高裁での控訴棄却を経て、2009年7月7日に氏は失職した。
2010/02/05
兵衛介
私たちヤマトンチュは選択の余地なく日本国家へ帰属しそれに疑問を持つこともないが、沖縄の人々はいざとなれば独立さえ現実可能な文化的歴史的伝統があり、易姓革命の思想がある。更に重層的に、琉球王府に対する久米島という独立圏の存在が、沖縄と日本本土という従来の二元的思考に新たな刺激を与えてくれる。決して単一民族国家ではない日本国が、いかに国家としての総力を高めていくかを考える上で有益な書であるといえる。
2010/02/14
まっちゃん
面白かったです。
2015/05/22
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